『ウルトラマンタイガ』に登場するパゴス
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「ウルトラQの登場怪獣」の記事における「『ウルトラマンタイガ』に登場するパゴス」の解説
『ウルトラマンタイガ』第11話「星の魔法が消えた午後」、第12話「それでも宇宙は夢を見る」に登場。 第11話では、長く地底にて眠っていたところを、ギマイラの胎動の影響で地上に追い出され、地表を破壊しながら地上へ出現する。想定外の出現にゼラン星人オショロが驚いて一時撤退する中、駆けつけたウルトラマンタイガを弾く超怪力と硬い背中の表皮、口から吐く分子構造破壊光線で圧倒する。タイガから交代したウルトラマンタイタスには力負けするが、背中を光らせて角から放つ螺旋掘削光線で右足を負傷させる。しかし、タイタスから交代したウルトラマンフーマにはそれまでの戦い方から柔らかな腹が弱点であることを看破され、光線を放つも上空へ回避されて後ろ足だけで立ち上がったところを急降下してきた彼の光波剣・大蛇で腹を切り裂かれた結果、腹這いの姿勢となって涙を流しながら力尽きて硬化する。 第12話では、前話での理由がギマイラが地下に伸ばした触手に住処を荒らされ、逃げ出した見慣れない地上に怯えていたためであることが判明する。ヒロユキたちからは外来種によって脅かされた在来種と評されるなど、被害者としての面が強調された。その後、地表へ出現したギマイラが二度も暴れたこともあって岩のように崩れた遺体は、タイガによるギマイラの撃破を経て工事業者の手で撤去されていく様子が描かれている。 スーツアクター:新井宏幸 スーツは新規造形。 地割れシーンは、『ウルトラマンR/B』でのネロンガとの差別化も意図している。 脚本を担当した小林弘利は、パゴスは被害者であるとしており、後半でも遺体を描写することで影を落とすことに自身がウルトラマンを書く意義を感じたと述べている。演出でも、昭和シリーズのように目の電飾を落として瞼を閉じる描写や涙を流す描写により、被害者であることを強調している。 第11話・第12話のショベルカーやトラックなどのミニチュア車両が細かく動く描写や、それらによってパゴスの遺体が撤去されていく描写は、両話の監督を担当した辻本貴則が、過去のウルトラシリーズであまり見られなかった「怪獣の遺体の存在」にこだわったことによるものであり、トラックの「辻本組」の表記も美術スタッフの粋な計らいによるものであるという。遺体はスーツを置くだけではなく、鳥を合成するなどして日常性を表現している。
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