「超小型車(超小型モビリティー)」の検討
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/11 04:43 UTC 版)
「軽自動車」の記事における「「超小型車(超小型モビリティー)」の検討」の解説
2012年5月、日本国政府が軽自動車と二輪車の中間の車両として「超小型車(超小型モビリティー)」を道路運送車両法に加えることを検討していると報道された。ただ、道路運送車両法に「超小型車」が追加されたとしても、道路交通法の改訂も必要になるなど、山積する課題が多く、超小型車の実用化はいまだめどが立たない状況にある。 「#優遇見直し論と現状」、「ミニカー (車両)#沿革」、および「ミニカー (車両)#EVコミューターの模索」も参照 すでに日産自動車は、2010年に2人乗りの超小型電気自動車「ニュー モビリティー コンセプト」を開発し、横浜市などで公道走行を含む実証実験を進めている。ニュー モビリティー コンセプトの姉妹車であるルノー Twizyは、フランスはじめ欧州で販売が開始されている。トヨタ車体も1人乗りの超小型EV「コムス」を開発し、福岡県で実証実験が進められている。新型コムスはミニカー扱いですでに販売が開始された。他にも、ダイハツ工業は「PICO」、ホンダ「MICRO COMMUTER CONCEPT」、スズキ「Q-Concept」など、超小型車に否定的な3社(三菱自動車工業、マツダ、SUBARU)を除いた各社が2011年の東京モーターショーなどで展示している。 超小型車の概要 / 位置付け軽自動車超小型車(超小型モビリティー)ミニカー排気量660cc以下 定格出力8kW以下内燃機関の場合は125cc以下 50cc以下電動機の場合は定格出力0.6kW以下 全長3.4m以下 軽自動車規格内(2.5m以下の車両は側面方向指示器省略可) 2.5m以下 全幅1.48m以下 軽自動車規格内(1.3m以下の車両は一部保安基準緩和) 1.3m以下 乗車定員4人 2人(1人+年少者2人も装備があれば可能) 1人 最大積載量350kg 軽自動車規格内 30kg 高速道路等走行可 走行不可自動車専用道路および道路交通法による一部車両通行規制が行われている道路(具体的には、主に最高速度が時速60キロメートルを超える規制速度に設定されている道路)も走行不可。 走行不可高速自動車国道だけでなく、自動車専用道路および道路交通法による一部車両通行規制が行われている道路(具体的には、主に最高速度が時速60キロメートルを超える規制速度に設定されている道路)も走行不可。 車検有り 現時点では無し・ただし認定を要する 無し 特徴小型自動車(登録車)よりも維持費が割安。 現時点では認定された運行地域のみ走行できる。軽自動車よりも更に維持費が割安。 ファミリーバイク特約で任意保険に加入できる。車庫(保管場所)は不要。 有料道路の通行料金区別軽自動車等 現時点では未定 道路運送車両法においては原動機付自転車に該当するため軽車両等 その他道路運送法に基づく自動車道も走行可 道路運送法に基づく自動車道の走行可否は現時点では不明 道路運送法に基づく自動車道の走行の可否については不明
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