「超能力」と呼ばれる以前の言及
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/10 18:19 UTC 版)
「超能力」の記事における「「超能力」と呼ばれる以前の言及」の解説
現在「超能力」と呼ばれるような能力についての言及は古代よりあるが、現在のように「超能力」と呼ばれていたわけではなく、そういった能力は、インドの「ヨーガ」の領域では解脱により顕われるとされた力は「シッディ」(siddhi)と呼ばれており、「仏教」では悟りの智慧により顕われるとされた力は「神通力」と呼ばれていた。 「六神通(ろくじんつう)」は仏陀やその弟子が修行によって顕したとされる神通力を六つ列挙したものである。中国の道教で唐代から重視されるようになった内丹術においても、仏典の六神通の概念が借用されている。その修行のプロセスの第三段階の「煉気化神(れんきかしん)」の大周天の後半では、六神通という六つの超能力が現れるようになる、と説明された。六神通とは心境通(しんきょうつう、自分の臓器が見えたり、頭脳が冴え渡る状態)、神境通(しんきょうつう、未来を予知したり、壁の向こう側のものを見る能力)、天眼通(てんげんつう、地球上の山河が手の紋でも見るように見える能力)、天耳通(てんじつう、あらゆる方角の音が聞こえ、生前のことまで目前のことのように感じられる能力)、宿命通(しゅくめいつう、人の宿命を知ることができる能力)、他心通(たしんつう、他人の心を知ることができる能力)である。 ビルマにおいては「ウェイザー」と呼ばれる人がおり、それは錬金術や呪薬などの術(ローキー・ピンニャー)や仏教的修行によって超能力を獲得した存在であると信じられている。
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