「赤城山」の読み
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/05 01:41 UTC 版)
「赤城山」の読みは「あかぎさん」・「あかぎやま」の2通りがあり、いくつかの事典・辞書では2通りの読みを併記している。 1947年(昭和22年)に誕生した群馬県の郷土かるたである「上毛かるた」の読み札に『裾野は長し赤城山(あかぎやま)』とあるように、群馬県民の間では「あかぎやま」と呼ばれ、親しまれている。地元の道路案内標識での表記は「赤城山Mt.Akagi」のほかは、「赤城山Akagiyama」または「赤城山Mt.Akagiyama」である。また、昭和時代の郷土力士である赤城山晃(藤岡市出身)の四股名の読み方も「あかぎやま」である。 赤城山は国土地理院の地図ではあかぎさんと記載されていた。これは「山」を「さん」と読む規定によるものであるが、群馬県、特に前橋市周辺であかぎやまと呼ばれて親しまれていたため、群馬側がこれに異議を申し立て、あかぎやまへの改称を求めた。国土地理院はこれを受け入れ、現在発行の地図はあかぎやまとなっている。 一方、国土地理院ウェブサイト内「日本の主な山岳標高」の山の紹介では「あかぎさん」を第一とし、「あかぎやま」は備考として扱われている。また、気象庁ウェブサイト内にある赤城山のページにおいても、振り仮名は「あかぎさん」である。 古い時代の文献としては赤城神社の社務所が1911年(明治44年)に発行した旅行ガイドブック『赤城山名勝案内』がある。その第2版として1912年(明治45年)に発行した『赤城山案内』では、「あかぎさん」と振り仮名を振っていた。 赤城山周辺にいくつかある「赤城山」という地名は、江戸時代の入会地が宮内庁管轄の御料地を経て1950年代頃に大字となったとき初めて付けられたもので、すべて「あかぎさん」と読む。地名の呼び方は「やま」と「さん」が混在しているともされる。 このほか、日本酒の銘柄である「赤城山」は、どちらの読みでも構わないという蔵元の考えから、ラベル等にはあえて振り仮名を記していない[要出典]。なお、蔵元である近藤酒造のウェブサイトを参照すると、ウェブサイトおよびメールアドレスのドメイン名は「akagisan」となっている。講談社発行の『日本酒・本格焼酎・泡盛銘柄コレクション』では「あかぎさん」と振り仮名が振られている。
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