「花の応援マン」
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/13 16:22 UTC 版)
英語が堪能でスポーツアナウンサーとしての経験もあることから、ロンドン・ソチ両オリンピックの期間中には、毎日放送代表の取材リポーター「花の応援マン」として会場に派遣。応援団風の学生服姿で、日本代表への応援企画を展開するかたわら、『ちちんぷいぷい』を中心とするテレビ・ラジオ番組向けに会場の「周辺」を取材していた。 毎日放送には、国際的なスポーツ競技大会において、会場内部の取材席やプレスルームなどでの取材許可証を与えられていないことが多い。このため、河田が取材できる範囲は、許可証の対象から外れた「周辺」や会場のある地域に限られていた。しかし河田は、取材で派遣されるたびに、「一般客」の立場で注目競技の入場券を確保。会場で競技の模様を独自に撮影・収録しないことを条件に、「一般客」の1人として競技を観戦したうえで、観戦後に会場の外からリポートを送っていた。ソチオリンピックのフィギュアスケート・男子シングル種目では、ショートプログラムを会場の上段席で見届けたにもかかわらず、翌日開催のフリープログラムでチケットの入手に失敗。結果として、羽生結弦の金メダル獲得の瞬間を見逃してしまった。ただし、会場で観戦できない競技でも、パブリックビューイングなどで観戦した模様をリポートで伝えることがあった。 また、競技取材の合間には、会場のある街ならではの施設・サービス・風景・家庭・風習などを幅広く取材。さらに、取材先では、日本代表の選手や関係者にたびたび遭遇している。『ちちんぷいぷい』などの番組では、このような独自取材を基に、取材許可証を有するNHKや在京民放局とは趣の異なる内容のリポートを連日放送。ソチオリンピックの期間中には、『ちちんぷいぷい』向けの街頭取材中に、同オリンピック組織委員会のスタッフから「逆取材」を受けた。 さらに、日本代表への応援企画では、寄せ書き用の白い布とオリジナルのピンバッジを持参。会場近辺に住む日本人や、会場で出会った観客に呼び掛けたうえで、白い布に日本代表への応援メッセージを書かせていた。また、会場や取材で出会った一般人にピンバッジを進呈したり、手持ちのピンバッジを交換したりしていた。 なお、2016年のリオデジャネイロオリンピックでは、『ちちんぷいぷい』のレギュラー陣から山中・廣田遥(元トランポリン女子日本代表)・遠山奨志(毎日放送野球解説者)を「花の応援マンinリオ」として周辺取材へ派遣。同番組金曜日の総合司会などを務める河田から、上記の衣装や企画を引き継いでいた。
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