「良心」の連作
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/20 16:27 UTC 版)
高さ15フィートの「良心のコート」 重さ70トンの「良心のコート」 鑑賞者は内側を歩き回ることができる。 「良心のコート」のアップ クロミイの最も有名な作品は「良心のコート」、「ピエタ」、あるいは「騎士長」 (en:Commendatore) として知られる空っぽのコートであり、これらはオーストリアのザルツブルクにある大聖堂 (Salzburg Cathedral) 、プラハのエステート劇場(英語版)、アテネの国立考古学博物館などで見られる。現在、クロミイはカッラーラにあるミケランジェロ洞窟内で200トンの白い大理石のブロックを彫り刻んで「コート」を高さ4メートル以上の礼拝堂に仕立てる作業をしている。 その他の重要な作品には、上海の新しい図書館の前に置かれた「オリンピック精神」、ヨーロッパの各施設に置かれた「ヨーロッパ」があり、後者は古代神話の現代的な再解釈である。2009年には作品「黄金のオリーブ」が、モナコ大公アルベール2世からノーベル平和賞受賞者エリ・ヴィーゼルへ贈られた。2008年には Conscience Institute の創立を記念して、ローマのサン・ピエトロ大聖堂で「良心のコート」のモデルが彼女から教皇ベネディクト16世に贈られた。 クロミイは音楽(特にオペラ)、古典舞踊、古代神話から作品の着想を得ている。彼女の絵には、ファンタスティック・リアリズム(英語版)や他の中欧の芸術家たちへのオマージュが見られる。彼女の色彩、それは時に彫刻にも使われるが、それはターナー風の繊細なタッチをもちあわせている。
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