「船の旅」雑誌連載
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「ドリトル先生物語全集」の記事における「「船の旅」雑誌連載」の解説
『アフリカ行き』刊行に前後して井伏は第2巻"The Voyages of Doctor Dolittle"の翻訳に着手し、この訳は講談社の雑誌『少年倶楽部』1941年1月号から『ドリトル先生船の旅』の表題により河目悌二の挿絵で連載された。「鬼畜米英」をスローガンとしていた当時の日本の世情に憚ってか、この連載では(イギリス出身で米国へ移住した)ロフティングが原作者としてクレジットされていない。この連載の途中で井伏は陸軍に徴用されてマレー半島に赴き、本書の翻訳は一時中断したが連載は井伏名義のまま代理の翻訳者が実作業を行って継続され、1942年(昭和17年)12月号掲載の第24回で完結した。終戦後にマレーから帰国した井伏は雑誌連載時に代理の翻訳者が担当した後半部分も自身で翻訳し直して表題を『ドリトル先生航海記』と改め、1952年(昭和27年)に講談社が刊行した世界名作全集のラインナップに加えられた。
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