「第四党」とは? わかりやすく解説

「第四党」

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/09 14:46 UTC 版)

ランドルフ・チャーチル (1849-1895)」の記事における「「第四党」」の解説

野党となった保守党だが、保守党庶民院院内総務英語版)を務め元蔵相サー・スタッフォード・ノースコート准男爵温和な人柄政権批判向いているとはいえなかった。しかも彼はかつてグラッドストン秘書であったため、今でもグラッドストン敬意払い続けていた。 この政権攻撃力の弱いリーダーうんざりしたランドルフは、アーサー・バルフォア、サー・ヘンリー・ドラモンド・ウォルフ(英語版)、ジョン・エルドン・ゴースト(英語版とともに第四党(英語版)」と呼ばれるノースコートに造反する独自グループ形成するようになった。「第四党」はノースコートを差し置いてグラッドストン激しく攻撃しとりわけランドルフグラッドストン叩き専門家化していった。自党古参議員たちに対す反抗心でやっている面も強かったので、自由党政権提出法案保守主義方向ではなく民主主義方向修正しようとすることもしばしばあった。 ランドルフ注目される政治家になったのはこの「第四党」の活動をはじめてからである。 党執行部意思無視して独自活動する「第四党」は党内でも批判受けたが、党首ディズレーリは、若手議員の頃に「ヤング・イングランド(英語版)」という同種の活動をしていたこともあってか、「第四党」の活動好意的であったという。ディズレーリから励まし言葉もらったランドルフ卿は、後に「ディズレーリ後継者」という立場固めやすくなった。 1881年4月ディズレーリ死去した突然の死であったため、保守党後任党首決めることができなかった。当面の間保守党全体党首置かず庶民院保守党をノースコートが、貴族院保守党ソールズベリー侯爵指導するという二頭態勢取られることになったランドルフはノースコートを排除して自分保守党庶民院院内総務地位手に入れることを目論んでおり、同じ名門貴族出身者として親近感があったソールズベリー侯爵党首となることを支持するようになった。「第四党」の活躍によりノースコートは影の薄い存在となっていき、ソールズベリー侯爵実質的な党首地位固めていった。 ソールズベリー侯爵が「権力は、ますます議会から演壇移りつつある」と述べた通り議場において派手なパフォーマンスをした議員注目される時代になっていた。保守党内で一番パフォーマンス光っていたのはグラッドストンとことんコケにできるランドルフだった。同じく高いパフォーマンス能力持った自由党ジョゼフ・チェンバレン対抗できるのも彼しかいなかった

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「第四党」

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/06 23:55 UTC 版)

アーサー・バルフォア」の記事における「「第四党」」の解説

1880年総選挙保守党敗北しウィリアム・グラッドストン首相とする自由党政権発足した保守党野党となったが、保守党庶民院院内総務英語版)を務め元蔵相サー・スタッフォード・ノースコート准男爵温和な人柄政権批判向いているとはいえなかった。しかも彼はかつてグラッドストン秘書であったため、今でもグラッドストン敬意払い続けていた。 これに不満を感じていた保守党若手庶民院議員ランドルフ・チャーチル卿(後の首相ウィンストン・チャーチルの父)は、バルフォアやサー・ヘンリー・ドラモンド・ウォルフ(英語版)、ジョン・エルドン・ゴースト(英語版)を糾合して「第四党(英語版)」と呼ばれるノースコートに造反する独自グループ結成した。 「第四党」のリーダー存在ランドルフ卿であるが、バルフォアは常にランドルフに従っているわけではなく、たとえばランドルフ卿が保守党貴族院院内総務英語版)を務め叔父ソールズベリー侯爵まで批判した場合には、叔父擁護にまわるのが常だった。またランドルフ卿が「民主化」と称して議会保守党組織である保守党協会全国同盟英語版)が党の政策財政監督できるようにしようとした際にも、バルフォアは「議会軽視」としてこれに反対している。

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