「第二言語」と「外国語」の関係
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/10 23:17 UTC 版)
「第二言語」の記事における「「第二言語」と「外国語」の関係」の解説
第二言語は外国語とは限らない。たとえばスイスの国家語はドイツ語、フランス語、イタリア語、ロマンシュ語の4言語であるので、スイス国民のうちドイツ語を母語として育った人が、次にフランス語やイタリア語やロマンシュ語を学ぶ場合は第二言語を学んでいることになるが、それは「外国語」ではない。自国語、自国の公用語である。また香港でも中国語と英語が公用語になっているので、香港の中国語を母語とする人が英語を第二言語として学ぶ場合も、自国の2言語のうちのもう片方を学んでいるのであって、「外国語」ではない。 エジプトはかつてイギリスの植民地であったが、現在では「イギリスは、かつての宗主国、かつ、今は外国」という扱いなので、現在エジプトにおいて英語を第二言語として学んでいる人は、「外国語である英語」を第二言語として学んでいることになる。 教育学において第二言語と外国語の区別がしばしば設けられることがあり、後者はその言語が話されていない地域のものである。
※この「「第二言語」と「外国語」の関係」の解説は、「第二言語」の解説の一部です。
「「第二言語」と「外国語」の関係」を含む「第二言語」の記事については、「第二言語」の概要を参照ください。
- 「第二言語」と「外国語」の関係のページへのリンク