「死体」と「遺体」との相違とは? わかりやすく解説

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「死体(屍体)」と「遺体」との相違

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/13 15:42 UTC 版)

死体」の記事における「「死体屍体)」と「遺体」との相違」の解説

死体屍体)」は、一個物体としての即物的印象与える用語である。そのため、死者人格尊重するような場面では、これを避けて遺体」(いたい)の語を用いる。「死骸」、「屍(しかばね)」も同様に遺骸」、「亡骸なきがら)」等と言い換えられる。 地質学生態学などにおける学術用語として「生物遺体」・「動物遺体」・「植物遺体」などの用語もあり、「遺体」が必ずしも人間以外の生物適用されないわけでもないまた、刑法では、「死体遺棄死体損壊)」のように「死体」が用いられる公共交通機関持込み禁止手回り品については、鉄道・バス・タクシーでは「死体」、船舶航空では「遺体」と表記されることが多い。鉄道運輸規程旅客自動車運送事業運輸規則に「死体」、海上運送法第9条第3項規定に基づく標準運送約款国土交通省告示)に「遺体」と表記され、それに各事業者規則規程約款等も倣っているためである。 報道限らずラジオやテレビで番組内では、「死体」という語は(例外はあるが)一般に、単に身元分からない死者場合や、それが無関係の場で不意に発見され場合などに主に用いる(ただし、身元不明ながら歴史的価値の高い資料といったような場合は、ミイラ化石含めて、「死体」よりも「死者」というような表現用い場合が多い)。 一方遺体」という語は、身元判明している死者ケースもとより、それが捜索されている対象死者だとみなされうるケースに主に用いる。遺族存在通常想定できうる場合や、将来的遺族名乗り出てきたり証明できるなどして判明しうる場合である。よって、乗客名簿の類のある飛行機客船での事故や事件での犠牲者同様に国外へ邦人旅行者乗った自動車列車事故や、国外ホテルスタジアムといった建築物損壊巻き込まれ邦人犠牲者など、身元判明しうる不特定多数死者ケースにも用いられる。あるいは、国内での大規模な災害発見され不特定多数亡骸など、発見され時点では不明であり確率は低いながら将来的随時判明していく前提場合は、視聴者等への配慮もあって後者の語を用い場合が多い。そういう意味では、国内遺族がほとんどいないと予測される諸外国での災害事故テロ戦争などについての邦人以外の死者については、表現分かれうる。

※この「「死体(屍体)」と「遺体」との相違」の解説は、「死体」の解説の一部です。
「「死体(屍体)」と「遺体」との相違」を含む「死体」の記事については、「死体」の概要を参照ください。

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