「アルキメデスの熱光線」は嘘か真実かとは? わかりやすく解説

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「アルキメデスの熱光線」は嘘か真実か

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/14 15:43 UTC 版)

アルキメデス」の記事における「「アルキメデスの熱光線」は嘘か真実か」の解説

2世紀著述家ルキアノスは、紀元前214年-紀元前212年シラクサ包囲の際にアルキメデス敵船火災起こして撃退したという説話記している。数世紀後、トラレスのアンテミオスアルキメデス兵器とは太陽熱取りレンズだったと叙述した。これは太陽光線をレンズ集め焦点敵艦合わせて火災起こしていたもので「アルキメデスの熱光線」と呼ばれたという。 このようなアルキメデス兵器について言及は、その事実関係がルネサンス以降議論された。ルネ・デカルト否定的立場取ったが、当時科学者たちアルキメデス時代実現可能な手法検証試みたその結果念入りに磨かれ青銅の盾を鏡の代用とすると太陽光線を標的の船に集めることができた。これは、太陽炉同様に放物面反射器原理利用したものと考えられた。1973年ギリシア科学者イオアニス・サッカスがアテネ郊外のスカラガマス(en)海軍基地実験行った。縦5フィート(約1.5m)横3フィート(約1メートル)の皮膜された鏡70用意し、約160フィート(約50m)先のローマ軍艦に見立てたベニヤ板製の実物大模型太陽光集めたところ、数秒で船は炎上した。ただし、模型にはタール塗られていたため、実際よりも燃えやすかった可能性否定できない2005年10月マサチューセッツ工科大学 (MIT) の学生グループ一辺1フィート(約30cm)の四角い鏡127用意し木製模型船に100フィート(約30m)先から太陽光集中させる実験行った。やがて斑点状発火見られたが、空が曇り出したために10分間照射続けたが船は燃えなかった。しかし、この結果から気象条件揃えばこの手段は兵器として成り立つと結論づけられた。MIT同様な実験テレビ番組怪しい伝説』と協同しサンフランシスコ木製漁船標的行われ少々黒こげわずかな炎を発生させた。しかし、シラクサ東岸で海に面しているため、効果的に太陽光反射させる時間朝方限られてしまう点、同じ火災起こす目的ならば実験行った程度の距離では火矢カタパルト射出する太矢の方が効果的という点も指摘された。

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