《蛙化現象》の正しい読み方
「蛙化現象」の正しい読み方
「蛙化現象」の正しい読み方は、「かえるかげんしょう」である。「蛙」は訓読み、「-化現象」部分は音読みであり、いわゆる「湯桶読み」である。
「蛙化現象」の意味解説
「蛙化現象」は、恋愛において、意中の相手と恋人同士になったら、気持ちが急に冷めてしまい、相手のことが気持ち悪く感じてしまう現象のことである。主に女性に多く見られる現象として知られていて、自己肯定感の低さや相手に対する高すぎる理想など、色々な原因が考えられる。「蛙化現象」は、グリム童話である「かえるの王さま」が元になっている。「かえるの王さま」は、魔法によって、蛙の姿に変えられた王子が、最後には見目麗しい姿に戻るという内容だ。蛙の姿が気持ち悪いもの、王子は理想的な相手とされている。そして、理想的であるはずの相手が、気持ち悪い存在になってしまうということを、蛙になると比喩する形で、「蛙化現象」と表現されるようになった。
なぜ「蛙化現象」と読むのか・理由
一般的な熟語の法則に従うのであれば、「蛙化現象」の読み方は音読みで統一した「あかげんしょう」あるいは「わかげんしょう」となる。しかし、それでは口に出した際に、伝わりにくい。さらに、「蛙」の音読みである「あ」「わ」は、一般的に使用されることが少ない。そのため、「蛙」のみ「かえる」の読みが採用され、「蛙化現象(かえるかげんしょう)」となっている。「蛙化現象」の類語・用例・例文
「蛙化現象」を使用して例文を作ると、「蛙化現象という言葉があることを知り、詳しく調べてみることにした」「恋人になった途端、彼女が冷たくなったのだが、蛙化現象なのだろうか」「蛙化現象に関する、興味深いレポートを見つけた」といった形になる。基本的には、恋人になった途端、相手を嫌悪するようになった現象そのものを指すために使用する。「蛙化現象」の類語としては、「幻滅」が挙げられる。心に抱いていた理想や希望が、実際は幻であることを知り、気持ちが落ち込むことを指す言葉だ。理想の相手と恋人になったものの、思い描いていた理想とは違っていることで、相手を気持ち悪く感じてしまう蛙化現象と、共通する部分がある。また、期待が外れて落ち込む様子を示した、「失望」という類語もある。
「蛙化現象」の英語用例・例文
「蛙化現象」を英語で表現すると、「frog phenomenon」となる。蛙化現象は日本で生まれた造語であるため、英語で蛙化現象に合致する表現はない。そのため、便宜的に直訳した「frog phenomenon」を使用する。例文を作ると「It is hard to explain the frog phenomenon to a foreign friend(蛙化現象を外国人の友人に説明するのは難しい)」「If your girlfriend's attitude suddenly changes, you should suspect frog phenomenon(もし、彼女の態度が急変したのであれば、蛙化現象を疑った方が良い)」といった形だ。《蛙化現象》の正しい読み方
- 《蛙化現象》の正しい読み方のページへのリンク