たぐい

デジタル大辞泉

たぐい〔たぐひ〕【類い／^▽比い】

読み方：たぐい

《動詞「たぐう」の連用形から》

１ 同じ種類のもの。同類。「市場にこの—の物が出まわる」「小動物の—」

２ 同じ程度のもの。同等のもの。「—まれな才能」

３ 一緒にいるもの。仲間。

「同じさまにものし給ふなるを、—になさせ給へ」〈源・若紫〉

４ 対になっているもの。夫婦や兄弟・姉妹。

「—おはせぬをだに、さうざうしく思しつるに」〈源・葵〉

５ 何人かの人。連中。

「必ずあるべき加階などをだにせずなどして、嘆く—いと多かり」〈源・賢木〉

Wiktionary日本語版（日本語カテゴリ）

たぐい

出典:『Wiktionary』 (2021/08/16 07:43 UTC 版)

語源

古典日本語 たぐひ。「たぐふ」の連用形が名詞化したもの。

名詞

たぐい【類い、比い、歴史的仮名遣い：たぐひ】

1. 同じ種類のもの。よく似た物事。同類。同列。
   • 私はむかしの人間であるせいか、西洋種の草花はあまり好まない。チューリップ、カンナ、ダリアのたぐいも多少は栽えるが、それに広い地面を分譲しようとは思わない。（岡本綺堂『我家の園芸』）〔1935年〕[1]
   • 類は友で集まった倶楽部員達は、華族の次男三男坊、金持の息子、文士、美術家、俳優と言った比いばかり （野村胡堂『古城の真昼』）〔1949年〕[2]
   • つまり、なんの取柄もなささうな、毒にも薬にもならぬたぐひの連中と相場がきまつてゐた。（岸田國士『髪の毛と花びら』）〔1952年〕[3]
2. 同じ程度のもの。匹敵するもの。
3. 一緒にいる人。仲間。

発音^(?)

た↗ぐい

た↗ぐい↘

関連語

• たぐう

連語

• 類い稀（たぐいまれ）

動詞

たぐいする【類いする】

1. 匹敵する。肩を並べる。

活用

サ行変格活用

たぐい-する

漢字辞典

伉

伉	画数：6 音読み：コウ 訓読み：たぐい、 ならぶ ピンイン：kang4 ハングル：항 対応する英語：same kind, compare with

倫

倫	画数：10 学習年：中学校で習う漢字 音読み：リン 訓読み：たぐい、 ついで、 みち ピンイン：lun2 ハングル：륜 対応する英語：ethics, companion

倫

倫	画数：10 ※日本語ではあまり使用されない漢字です。

偶

偶	画数：11 学習年：中学校で習う漢字 音読み：グウ、 ゴウ 訓読み：たぐい、 たまたま、 たま ピンイン：ou3 ハングル：우 対応する英語：accidentally, even number, couple, man & wife, same kind

匹

匹	画数：4 学習年：中学校で習う漢字 音読み：ヒツ、 ヒキ 訓読み：たぐい、 たぐう、 ひき ピンイン：pi3 / pi1 ハングル：필、 목 対応する英語：equal, head, counter for small animals, roll of cloth

類

類	画数：18 学習年：小学4年で習う漢字 音読み：ルイ、 ライ 訓読み：たぐい ピンイン：lei4 ハングル：류 対応する英語：sort, kind, variety, class, genus

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「 たぐい」の例文・使い方・用例・文例

• たぐいまれな美しさ
• そこでは台所用品やそのたぐいのものを売っていた
• 君は掃除や皿洗いといったたぐいのことを頼まれるだろう
• 彼はたぐいまれな政治家である。
• あいつの多芸は無芸のたぐいだ。
• 私はそんなたぐいの人間ではない.
• たぐいまれな美しさ.
• たぐいまれな古酒.
• そのたぐいの事が私の盲点なのです.
• たぐい
• たぐい稀な器量を持つ男
• たぐいまれな演奏家そして声楽家