紫骸城事件-inside the apocalypse castle
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『紫骸城事件-inside the apocalypse castle』(しがいじょうじけん)は上遠野浩平著、イラスト金子一馬担当の小説。「事件シリーズ」(または「戦地調停士シリーズ」)の第二作目。講談社ノベルス刊(2001年)。
- 1 紫骸城事件-inside the apocalypse castleとは
- 2 紫骸城事件-inside the apocalypse castleの概要
- 3 ストーリー
紫骸城事件-inside the apocalypse castle
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「戦地調停士シリーズ」の記事における「紫骸城事件-inside the apocalypse castle」の解説
300年前の“大規模魔導時代(ギーガ・メーギ・ゴラス)”に全世界を支配した魔女―リ・カーズと、その宿敵である戦鬼―オリセ・クォルトが激突したバットログの森に聳え立つ紫骸城。今や、最も優れた魔導師を決める“限界魔導決定会”の会場となっていたその城に、前優勝者―ニーガス・アンガーが死体となって現れた時から、世界を嘲笑う巨大な虚無と悪意に満ちた大量殺戮事件が幕を開ける。一週間の大会期間中は巨大密室となった紫骸城で、悪名高き双子の戦地調停士―ミラル・キラルと出会ったフロス・フローレイドは、次々に起こる不可解な殺人事件の解明へと乗り出す。 フロス・フローレイド ヒッシバル共和国の魔導大佐で、2作目の主な語り手。4作目では七海連合の特別顧問を兼任。 かつてヒースロゥと共に事件を解決した功績から、“限界魔導決定会”の立会人(審判)の一人として招聘された。 “ケッチタの暴走”の大部分を実際に解決したのはヒースロゥであり、世間からの英雄扱いは自身には不相応なものと、息苦しさを感じている。しかしそのことに腐らず、自国の魔導師達の“魔導師組合(ギルド)”総本部内の地位向上を背負って大会に臨むなど、自身の成すべき仕事を見出して動ける有能な人物。大会内で殺人事件が発生した後は、U2Rやシャオの協力を得て、事件の調査に乗り出す。その姿勢や中立の位置付けから、次第に閉じ込められた参加者達の信頼を集めるようになる。 ミラロフィーダ・イル・フィルファスラート 七海連合の戦地調停士の中でも、冷酷の代名詞として悪名高き魔導師であるフィルファスラートの双子―ミラル・キラルの前者。限界魔導決定会の立会人の一人。 独自の魔導哲学により呪詛や怨念に敏感で、あまりに過激な調停から“ひとつの戦争を終わらせるのに、それまでの戦死者に倍する犠牲者を生む”と言われている。東方の生まれという以外は一切が謎に包まれ、魔導師学校の在籍記録も定かではない。が、その腕は超一級で、あまりの魔導師競技会荒らし振りに頭を抱えたギルドが、懐柔策として今大会に立会人という形で、弟共々招待した。 双子の弟であるキラルとは瓜二つの、ゾッとするような美貌の持ち主。ミラルが話す言葉の大半は「良し(ディード)」か「無駄(ナイン)」のみであるが、推理の時は流暢に事件の当事者を蔑みながら、嘲笑うように話す。またミラルにとっての素晴らしい事象に対しては、その美声で不思議なメロディを歌いながら舞い踊る。相手に嫌われてはいるが、特別想いを寄せているEDに関しては、やや多弁。 キラストル・ゼナテス・フィルファスラート 七海連合の戦地調停士の中でも、冷酷の代名詞として悪名高き魔導師であるフィルファスラートの双子―ミラル・キラルの後者。姉と共に限界魔導決定会の立会人を務める。 双子の姉であるミラルとは瓜二つで、美しいながらも性別不詳の彫刻のような顔立ち。常に一緒に行動している姉の分まで流暢に話す、傲岸不遜な青年。4作目や5作目では、ロードマンと残酷号を相討ちさせる作戦を提案している。 U2R 魔法装置の一つである人造魔導師―擬人器(=ロボット)。銀色の棒細工のような外見で、擬人器自体がとうに製造を禁止されているのでかなりの骨董品。生命がなく呪詛の影響を受けないので、呪文による自動鍵が通用しない存在であることから、長年大会の総合管理を行っている。フローレイドに人格を認められ、助手としてシャオと共に事件解決に協力する。 ウージィ・シャオ 紫骸城にある宝を盗みに現れた、大盗賊の跡継ぎ。参加者の一人として男装で潜入し、盗みの機会を窺っていたものの事件の発生により、フローレイドの事件解決に協力するようになる。 祖父は世紀の大盗賊―ウージィ・キャオ。見た目には17、8歳の少女ながら祖父譲りの盗賊業やトレジャーハントは勿論、裏社会の情報屋としても並みの諜報員を凌ぐ凄腕。月紫姫とは、密かに親友。 ニーガスアンガー 世界最高の防御魔法の使い手。限界魔導決定会の前優勝者であり、紫骸城事件の最初の犠牲者。 貴族階級や金持ちが上位を独占する魔導師ギルドにあって、下積みの末に優勝者にまで上り詰めた、叩き上げタイプの人物。若い頃は禁涙境で雇われの臨時警護官補佐を務める傍ら、“十字線(アンカー)”の研究に励み、街の相談役のような存在でもあったことから、ウザク・ボーエン(禁涙境事件の項目参照)にも「背筋が伸びていて、世を拗ねた所のないパリッとした人物」と評されるなど、親交が厚い。また、ムガンドゥ1世と3世に刻まれた世界最強の防御魔法も彼の仕事であるなど、本シリーズでは度々話題に登っている。 オブルファス・ギィ・グルドラン・ウォルハッシャー公爵 限界魔導決定会を主催する魔導師組ギルドの総帥で、事実上の最高責任者。 夥しいまでの老化防止紋章を全身に刺青しており、これには大変な巨額が投じられている。非常に傲慢でプライドが高く、狡猾で権力欲の強い禿頭の老人。元はムノギタガハル一族が独占していた魔導師ギルドの総帥の座を、スキャンダルに乗じて奪ったことは周知の事実。ミラル・キラルをかなり毛嫌いしているため、今大会への特別招待を非常に苦々しく思っている。 ゾーン・ドーン 限界魔導決定会の審判長。実際の下準備を統括した。 四年前にウォルハッシャー公爵により魔法の力で蘇った死人(用語の項目参照)。死人特有の、顔の筋肉が神経障害を起こしていて制御し切れず、表情が時折おかしな歪み方をしたりするという、アンバランスな無表情をする人物。その代わり、呪文詠唱は一度に1人1つが基本のこの世界にあって、3つ同時詠唱が可能という特異な魔導士として復活した。記憶だけでなく、生前の記録も一切が不明で自身について分からないため、ウォルハッシャー公爵には逆らえずいいように使われている立場上、常に弱気。心底ではニーガスアンガーの死に不穏なものを感じ取っており、フローレイドを頼りにしている。 ナナレミ・ムノギタガハル 限界魔導決定会の審判団の副審。魔導師の名門一族であるムノギタガハル家の令嬢。 実物大のブリキ人形を本物の我が子だと思い込んで溺愛しており、赤ん坊のように世話を焼いている未亡人。身分違いの男と駆け落ちしたことで一部では有名で、その後の夫―ヘンリィの死で気が触れている。 ラマド師 リバーダン公国の魔動戦士団筆頭顧問。限界魔導決定会の参加者で、紫骸城事件の第二の犠牲者。 軍人にありがちな、階級で人を品定めする類いの高圧的な男性。 オリセ・クォルト 300年前の戦鬼。 魔法文明の粋である究極の破壊兵器だったが、300年前に平和のため、単身リ・カーズに挑んだことで勇者として現在では知られている合成人間の美女。紫骸城でのあまりに激しかった戦いを最後に姿を消したこと、生き証人もなかったことから、リ・カーズと相討ちになったと言われている。 リ・カーズ/本名:クラスタティーン・フィルファスラート 300年前に数々の魔導帝国を征服し、大量殺戮を起こした魔女。紫骸城の建造主。 恐怖の代名詞として、悪意の魔女や呪闘神など多くの通り名と共に語り継がれている魔導士。元は、その支配を確実にするのに魔法に関する知識を一部の特権階級が独占していた世でありふれた一族であったが、リ・カーズのあまりの暴虐さから元の姓であるフィルファスラートは今日では不吉の象徴とされている。宿敵のオリセ・クォルトを迎え撃つため、紫骸城を建造したと言われているが詳細を知る者はい居ない。紫骸城でのあまりに激しかった戦いを最後に姿を消したこと、生き証人もなかったことから、オリセ・クォルトと相討ちになったと言われている。
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「紫骸城事件-inside the apocalypse castle」の例文・使い方・用例・文例
- botherの単純過去系と過去分詞系
- 先行詞がthis,that,these,thoseの場合はwhichを用いるのが普通です。
- ウェストミンスター寺院 《the Abbey ともいう》.
- 《主に米国で用いられる》 = 《主に英国で用いられる》 an admiral of the fleet 海軍元帥.
- ビザンチン教会, 東方正教会 《the Orthodox (Eastern) Church の別称》.
- 【文法】 相関接続詞 《both…and; either…or など》.
- 【文法】 相関語 《either と or, the former と the latter など》.
- 名詞相当語句 《たとえば The rich are not always happier than the poor. における the rich, the poor など》.
- 《主に米国で用いられる》 = 《主に英国で用いられる》 the corn exchange 穀物取引所.
- (英国の)運輸省. the Ministry of Education(, Science and Culture) (日本の)文部省.
- 前置詞付きの句, 前置詞句 《in the room, with us など》.
- 相互代名詞 《each other, one another》.
- 世界の屋根 《本来はパミール高原 (the Pamirs); のちにチベット (Tibet) やヒマラヤ山脈 (the Himalayas) もさすようになった》.
- 王立植物園 《the Kew Gardens のこと》.
- 王立オペラ劇場 《the Covent Garden Theatre のこと》.
- 《主に米国で用いられる》 = 《主に英国で用いられる》 the Speaker of the House of Commons 下院議長.
- 仮定法, 叙想法, 仮定法の動詞 《たとえば God save the Queen! の save》.
- =《主に米国で用いられる》 What time do you have?=Have you got the time? 今何時ですか.
- 教会の守護聖人 《St. Paul's Cathedral の St. Paul》.
- 【聖書】 われらの罪を許したまえ 《主の祈り (the Lord's Prayer) の中の言葉》.
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