生命の起源とは? わかりやすく解説

生命の起源

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/16 20:58 UTC 版)

生命の起源(せいめいのきげん、Origin of life)は、地球上生命の最初の誕生・生物が無生物質から発生した過程[1]のことである。それをテーマとした論や説は生命起源論: abiogenesis)という。


注釈

  1. ^ ちなみに、2009年に全米科学振興協会に所属する科学者たちに対して調査を行ったところ、科学者のちょうど半数ほど(51%)が、神あるいは何らかの超越的な力を信じている、と回答した。

出典

  1. ^ a b 『岩波生物学事典』 第四版 p.766「生命の起源」
  2. ^ 東京化学同人『生化学辞典』「生命の起源」
  3. ^ ウィキソース版『創世記』で、その内容を読むことができる。
  4. ^ a b c d 野田春彦『生命の起源』培風館、1996年、「第二章」
  5. ^ a b c d 『岩波生物学事典』 第四版 p.575「自然発生」
  6. ^ 『世界大百科事典』平凡社、1988「自然発生説」
  7. ^ 『岩波生物学事典』 第四版 p.575
  8. ^ J. F. Kasting, Earth's early atmosphere,Science 12 February 1993: Vol. 259 no. 5097 pp. 920-926
  9. ^ Schoph, J. W., ed. Major Events in the History of Life. Boston, Jones and Bartlett Publishers, 1992. p.12
  10. ^ Furukawa et al., Biomolecule formation by oceanic impacts on early Earth. Nature Geoscience, 2 (2009), 62-66
  11. ^ http://www.natureasia.com/ja-jp/research/highlight/853
  12. ^ http://www.newscientist.com/article/dn24199-crack-a-comet-to-spawn-the-ingredients-of-life.html#.VN62LsIcSHt
  13. ^ 池谷仙之、北里洋『地球生物学―地球と生命の進化』東京大学出版会、2004年、81頁。ISBN 978-4-130627-11-5 
  14. ^ http://www.nasa.gov/mission_pages/stardust/news/stardust_amino_acid.html
  15. ^ http://www.cnn.co.jp/fringe/30003666.html
  16. ^ Callahan et al., PANS vol. 108 no. 34, 13995–13998
  17. ^ Furukawa, Yoshihiro; Chikaraishi, Yoshito; Ohkouchi, Naohiko; Ogawa, Nanako O.; Glavin, Daniel P.; Dworkin, Jason P.; Abe, Chiaki; Nakamura, Tomoki (2019-12-03). “Extraterrestrial ribose and other sugars in primitive meteorites” (英語). Proceedings of the National Academy of Sciences 116 (49): 24440–24445. doi:10.1073/pnas.1907169116. ISSN 0027-8424. http://www.pnas.org/lookup/doi/10.1073/pnas.1907169116. 
  18. ^ 長沼毅井田茂『地球外生命 われわれは孤独か』岩波書店、2014年、51頁。ISBN 978-4-00-431469-1 
  19. ^ Sreedhara, A., Li, Y. & Breaker, R. R. J. Am. Chem. Soc. 126, 3454-3460
  20. ^ JAXA ISASニュース 2017年12月号など、様々な資料で活動実績や予定が説明されている。
  21. ^ “約40億年前の生命か 地球最古の化石発見に異論も”. 『ナショナルジオグラフィック日本版』、日本経済新聞電子版. (2017年3月20日). https://www.nikkei.com/article/DGXMZO13811130Y7A300C1000000/ 
  22. ^ “熱水噴出孔 周囲で電流確認 有機物に影響、生命誕生か”. 毎日新聞朝刊. (2017年5月7日). https://mainichi.jp/articles/20170507/k00/00m/040/113000c 
  23. ^ NEWS WEEK 2018年12月13日「地下5キロメートルで「巨大な生物圏」が発見される」松岡由起子 執筆担当



生命の起源

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/11 14:26 UTC 版)

生命」の記事における「生命の起源」の解説

詳細は「生命の起源」を参照創造論」および「創造科学」も参照 地球上生命は、およそ37年前には存在していたという証拠がある。また、細胞基本構成単位としていること、核酸タンパク質脂質などからなることなどから、地球上生命全て単一祖先から進化したか、他の生命発生しなかった、ないしは発生してもすぐに絶滅した考えられている。 また、地球生命起源地球外部に求める説も存在する1908年スウェーデンスヴァンテ・アレニウス提唱したことに始まるパンスペルミア説(胚種普遍説)は、細胞生命の種が宇宙から飛来する場合長期間受けるであろう有害な宇宙線を例にした否定論も多く賛否入り混じったさまざまな議論が行われた。その一方で生命材料たりえる有機化合物宇宙空間存在する証拠数多く積み上がっている。隕石中からは、古く1806年のアライス隕石から発見されている。本格的な研究20世紀中ごろから始まりアミノ酸核酸塩基炭化水素・ポリフィリンなどの発見相次いだ1986年3月ハレー彗星地球に近づいた際、日本・ヨーロッパ・ソ連は計5基の観測器を送り込み様々な分析行ったその結果アミノ酸合成中間物にあたるシアン化水素ホルムアルデヒド酸化炭素炭化水素アンモニア硫化水素硫化炭素ヒドラジンなどが発見された。彗星は、太陽系形成初期物質維持していると考えられ、これが海を形成した後の地球降ったならば、彗星から生命材料たる有機化合物供給され可能性がある。また、地球以外の天体にも同様に材料分け与え条件がそろえば生命発生したことを否定できない電波天文学発展明らかにした星間物質組成には、多様な有機化合物発見されている。このような結果から、生命素材地球内部化学合成だけに限定する必然性段々と薄れつつある。

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生命の起源

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アレクサンドル・オパーリン」の記事における「生命の起源」の解説

オパーリン1920年頃、生命の起源について自説本質部分発表している。当時最初の生命については自家栄養的好気性細菌遊離酸素を使って無機物酸化することでエネルギーを得、これを利用して二酸化炭素還元して有機物合成し増殖していく微生物)というのが定説となっていたが、彼はその説を批判し、「他家栄養的嫌気性細菌こそ最初の生命である」と植物学会で述べている。 オパーリン1923年、この問題関し小冊子出版した。さらに1936年には天文学地学生化学研究成果取り入れ、より充実した『生命の起源』を出版したオパーリンの説による生命発生への経路次の通りである。 原始地球内部炭素と金属からカーバイド生じ、それが噴出して大気中の過熱水蒸気反応最初簡単な、しかし反応性に富む有機物炭化水素)が大量に生成された。その相互間の、また過熱水蒸気アンモニアとの反応により一連の低次有機物質群が生成された。これが地球冷却に伴い水蒸気凝結した熱湯に溶かされて地表降り注ぎ低次有機物質を含む海となり、この海洋中でタンパク質を含む複雑な高分子有機物へと化合進み、それらが集まってコロイド粒子ができ、周囲媒質から独立し原始的な物質代謝生長を行うコアセルベート液滴ができた。このコアセルベート進化自然淘汰とによってやがて原始的有機栄養生物発生し、ついで原始的無機栄養生物発生した、というものであるオパーリンその後研究深め1957年に『地球上の生命の起源』、1966年には『生命の起源-生命生成初期の発展』が出版された。66年版では、コアセルベートよりも複雑で整った機構を持つが、原始的生物よりは簡単な系「プロトビオント」について、その進化論じている。この研究新し科学分野宇宙生物学への道を開くものでもあった。 典拠管理 BNE: XX1053641 BNF: cb12275646d (データ) FAST: 1036 GND: 118736353 ICCU: IT\ICCU\RAVV\074970 ISNI: 0000 0001 2124 5726 LCCN: n50004179 NDL: 00451790 NKC: jn19990210471 NLK: KAC2018N5580 NTA: 071725687 PLWABN: 9810645651705606 SELIBR: 81733 SNAC: w67b6ngv SUDOC: 03156626X Trove: 939263 VIAF: 290918603 WorldCat Identities: lccn-n50004179

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