地球生命
数100万種の生命が脈うつ星、地球
現在、地球上には動物だけでも数100万種が生活し、地球はまさに生命に満ちあふれています。降りそそぐ太陽光線は、生命活動の基礎となる熱エネルギーを過不足なく供給し続けています。生物が呼吸可能な大気と、酸素を再生産する植物が存在し、地表をおおう海は安定した地表環境をささえ、生物の生存に不可欠な水をたたえています。生物に有害な宇宙線からもオゾン層などによって保護されています。地球は生命が生存するために適した環境をもつ惑星なのです。
ナゾにつつまれたままの生命誕生の過程
約35億年以上前、地球が誕生してまもないころの大気は、窒素(ちっそ)、二酸化炭素、水蒸気などに、アンモニア、水素などがふくまれたものでした。地球が冷えてくると厚い雲ができ、何年も激しい雨と雷が続きました。そして地表には海ができ、雷の放電によって海中に生命物質のもとであるアミノ酸がつくられました。このアミノ酸がやがて複雑なタンパク質に変化し、生命が誕生したと考えられています。しかし、生命発生の過程は、まだまだはっきりとはされていません。
進化し続ける地球上の生命
海中で誕生した生命は、長い年月をかけて進化を続け、さまざまな種類の生物を生み出しました。約6億年前には、海中にカイメンやクラゲなどの生物があらわれ、爆発的に増えていきました。そして約4億年前、まず植物が陸上に適応して地表をおおい、続いて魚類と節足動物が上陸をはたし、両生類や昆虫などに進化していきました。植物は、シダ植物から裸子植物、被子植物へと進化を続け、一方動物も両生類から恐竜などの多種多様なハ虫類へと進化し、やがて鳥類やホ乳類が生み出されていったのです。
生命発生の条件をみたす太陽系ただ1つの星
生命が発生するためには、さまざまな条件が必要ですが、なによりなくてはならないものが液体の水です。地球上の生物の体がほとんど水でできていることからも、水は生命に必要不可欠であることがわかります。液体の水が惑星上に存在するためには、惑星の大きさと太陽からの距離が適当で、重力や地表温度が液体の水の存在を可能にする程度でなければなりません。地球はその条件を満たし、さらに生命をはぐくむ環境をもった、太陽系でただ1つの星だったのです。
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