朝霧家
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朝霧 要(あさぎり かなめ) CV - 岡本信彦 彩の兄。三陽堂院高等学校に通う高校2年生。一人称は「僕」。黒縁眼鏡をかけた端正な容姿に成績優秀、スポーツ万能を兼ね備えた完璧な優等生だが、極めて歪みきった本性の持ち主で、自分や母親以外の全てを「クズ」と見下し、逆に自分は「神」のような存在と自負している。東大合格確実な秀才として過大な期待をかける父親を激しく嫌悪し、その精神的ストレスを解消するために妹の彩を日々虐待している。 魔法少女サイトの存在を知り、虹海から魔法少女サイトやステッキに関する情報を聞き出し、奴村が所持していた虹海のステッキを奪った直後、自身に襲いかかってきた直戸を自殺に見せかけるように殺害、魔法少女達からステッキを奪おうと暗躍する。 しかし虹海の決死の反撃で深手を負い、小雨のステッキを奪おうとしたところを足止めした美炭に拉致監禁されてからは性的暴行(美炭曰く「調教(アニメ版では教育)」)を受け、精神が破綻するが、実際は演技に過ぎず、隙を見て拘束具を外して美炭に逆襲を仕掛けた。美炭の元を逃げ出し、拘束具をつけた全裸の状態で街中を徘徊した末に美炭から受けた銃撃が元で倒れ、病院に運び込まれるが、辛うじて一命を取り留めた。 【第2部】 入院先の病院でサイト管理人・漆と遭遇し、美炭の消息について問い詰められながらも、あと10日と迫ったテンペストの存在を初めて知る。サイト管理人・陸と拾伍の襲来で漆から自分の家族に危険が迫っていることを知らされ、自宅に保管されている虹海のパンツ型ステッキを手に入れるために病院から逃げ出す。両親に危険が迫っていることを伝えようとするが信じてもらえず、サイト管理人・拾弐の襲撃を受けるも、肝心のステッキを父親に奪われ、勉強を強いられる羽目になる。 実は養子として引き取られた彩の義兄と判明。拾弐によって今まで妹を虐待していた事実を母に知られたものの、意識不明状態になった父に対して日頃の恨みを遂に爆発させ、顔が変形し歯が折れる程の暴行を加えるが、奪おうとしていたステッキは彩によって花夜の元へ転送されてしまうも、彩が声を出せなくなったことにいち早く気付いた。父の急逝後、彩に漆が不要宣告を出され、自身に声をかけてきたことを教え、このまま自身を生かすよう要求するが、あと一度でもステッキを使えば寿命が尽きるよう、寿命を奪われた上で彩が今まで父からのプレッシャーに苦しんでいた自分や家族を守るために虐待に耐えていた事実や思いを知って複雑な感情を抱くようになる。 テンペスト始動後、自分を陵辱した美炭と再会し殺意を見せ、美炭からテディベア型ステッキを手渡された際は不満を募らせていた。しかし全人類の吸収を終え、地球の宮ごと別の惑星へ移動しようとする王に立ちはだかるも、自身が美炭との関係で女として認識されたため、攻撃が通じなかった。 地球の宮の消失によって地球が崩壊する寸前に彩が全ての寿命と引き替えにステッキを使うと同時に自身も全ての寿命と引き替えに密かに取り戻していたパンツ型ステッキで彩一人が不幸にならないよう魔法をかけ、皆を救うには彩自身が幸せになる以外方法がないと気づかせた。 再構築された世界では、壱によって記憶が書き換えられた父親と良好な関係になっているが、未だに美炭につきまとわれていた。 1月13日生まれのやぎ座(16歳)。身長172センチメートル。体重52キログラム。AB型。東京都出身。趣味・特技は勉強、スポーツ、囲碁、将棋、散歩。長所は記憶力が良く、全てにおいて万能。苦手なものは動物、父親。好きなものはカレーライス、お風呂、DV。 朝霧 次郎(あさぎり じろう) CV - 小上裕通 彩と要の父親。息子の要を溺愛する一方、かつて自分が東大に合格できなかったことから、息子への教育には異常なまでに厳しい態度で臨む人物で、模試が満点でないだけで要に過剰な暴力を振るう。それらの経緯が原因で要の性格を病ませ、妹への虐待のきっかけになっていることに気付かず、娘の彩には基本的に関心を示さない。 息子が行方知れずになってからは一人部屋に引きこもり、酒浸りになってしまうが、息子が見つかったと連絡を受け、妻と共に病院に駆け付けた際に医師から要が握りしめていた虹海のパンツ型ステッキと美炭とアリスのツーショット写真を手渡された。 【第2部】 要の部屋に保管されていた虹海のステッキを手に入れ、自宅に襲来したサイト管理人・拾弐を制止させて魔法少女サイトの存在を知り、ステッキの力で拾弐を追い払った上で息子に東大合格のために勉強するよう強制させる。 実は彩の養父であり、かつて第二子を妊娠していた妻にDVを行ったことで流産させた張本人。彩に自分が朝霧家に引き取られた養女で本当の娘ではない事実を突き付けるが、ステッキの副作用を知らずに酷使していたために寿命を大幅に削ってしまい、肛門からの出血多量で倒れ込み、意識を失う。拾弐との戦闘後、これまで溜め込んでいた日頃の怒りを遂に爆発させた要の鉄拳制裁を受け、ステッキは彩によって花夜の元へ飛ばされるが、ステッキの酷使による寿命の大幅な消費と出血多量によって死亡。要からは「あっけない最期だったな」と吐き捨てられた。 再構築された世界では、壱が都合が良くなるよう人々の記憶を書き換えたことで性格や表情が穏やかになり、妻や息子との家族仲も改善された。 10月2日生まれのてんびん座(51歳)。身長178センチメートル。体重80キログラム。AB型。栃木県出身。趣味・特技はゴルフ、ビリヤード、囲碁。長所は食べ物の好き嫌いがない。苦手なものはチョコレート。好きなものは息子、お酒。 朝霧 桃子(あさぎり ももこ) CV- 増田ゆき 彩と要の母親。家族思いの心優しい性格だが、娘には無関心かつ息子に厳しい夫の教育方針には複雑な顔を見せている。夫と同様、彩の苦しみには気付いていないものの、要と分け隔てなく彩のことを気にかけており、奴村をはじめとする友達が出来てから楽しそうにしている娘を温かく見守っている。 しかし彩のクラスで不審な事件が多発し、要が行方不明になったことから次第に家庭崩壊に苦しみ、精神的に追いつめられるようになり、娘の彩には眼中を示さず、要のことしか頭にない夫に痺れを切らし、「私たちの子供は要だけじゃない」と言い咎めた。 【第2部】 実は彩の養母と判明。かつて要を出産して暫くした後に第二子となる女の子を妊娠していたが、夫からのDVが原因で流産し二度と子供を産めない身体になり、心に暗い影を落としていた。数年後に養子の話が舞い込み、その養子が女の子だったことから亡くなった子供と重ね合わせ、夫の猛反対を押し切った上でその子供を家族として迎え入れ、「彩」と名付け育ててきた。 夫や実子の要とは対照的に養女である彩のことは純粋に「家族」として受け入れ、真摯に愛情を注いでいた。しかし息子や東大のことしか考えず、妻である自分や息子の要を暴力を抑えつけ、娘の彩に対して「本当の娘じゃない」と冷酷に吐き捨てた夫に対し、遂に今まで溜め込んでいた怒りや第二子を流産させられた恨みを爆発させるが、ステッキの酷使と出血多量が原因で亡くなった夫の死に一人涙を流していた。しかしテンペストを始動させた王によって吸収されてしまう。 再構築された世界では、壱によって記憶が書き換えられた夫とは良好な関係になっている。 1月4日生まれのやぎ座(46歳)。身長160センチメートル。体重51キログラム。A型。山梨県出身。趣味・特技は料理、バドミントン、手芸。長所はどんな人にも心優しく、髪が綺麗。苦手なものはお酒、パソコン。好きなものはバラエティ番組、パワースポット、野菜。 ミャーちゃん 彩が通学路途中の橋の下で密かに可愛がっている子猫。アニメ版では「ミャーちゃん」と名付けられた他、彩から鈴のついた首輪をプレゼントされた。 火本と同じく、奴村と出会う以前の彩にとって心の拠り所となっていたが、その子猫の存在に気づいたえりかによって踏切内に放り込まれた挙げ句、電車に轢かれ死亡。さりな達によるいじめで子猫の死を知った彩はその後日、子猫が入っていた段ボールに花束を供え、丁重に弔った。 【第2部】 自分以外の魔法少女となる少女達を不幸から救う彩によって救われ、再構築された世界では朝霧家の飼い猫として飼われている。
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