暗い影
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/01 14:23 UTC 版)
「1977-1978シーズンのNBA」の記事における「暗い影」の解説
ロサンゼルス・レイカーズ所属のカリーム・アブドゥル=ジャバーが、古巣ミルウォーキー・バックスとの試合中にケント・ベンソンから肘打ちを受けたことに腹を立て、ベンソンにパンチをお見舞いしたところ、自身の手に全治2ヶ月の怪我を負ってしまった。ジャバーはコミッショナーから5000ドルの罰金を科せられ、さらに20試合の欠場を強いられた。さらにレイカーズは12月のヒューストン・ロケッツ戦でも乱闘事件を起こしており、レイカーズのカーミット・ワシントンとロケッツのケビン・カナートの小競り合いを仲裁しようとしたルディ・トムジャノビッチの顔面にワシントンの拳が入り、顔を複雑骨折する重傷を負わせた。ワシントンには罰金と共に2ヶ月間の出場停止処分を科せられた。2つの不名誉な乱闘事件により、レイカーズはデビジョン4位、プレーオフ1回戦敗退という不本意なシーズンを過ごした。またレイカーズというリーグ屈指の人気チーム、当時最高峰の選手だったジャバーが引き起こした乱闘事件は、この頃続発した薬物スキャンダルで著しく汚れていたリーグのイメージを、より一層ダーティなものへと貶めた。 NBAのシーズン総観客動員数は、1961-62シーズンより順調に増え始め、1960年代後半にはチーム数の増加などで急激な伸びを記録した。1970年代に入ると伸張は鈍化したが、70年代中盤には持ち直したかに見えた。しかしこのシーズンの総観客動員数は前季の9,898,521人から9,874,155人と、1960-61シーズン以来となる減少に転じた。1試合平均動員数も10,974人から27人減の10,947人だった。
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