三省堂 大辞林 |
よぎ・る 2 【▽過る】
〔鎌倉時代頃まで「よきる」と清音〕
(1)目の前を横ぎる。比喩的にも用いる。
「目の前をリスが―・った」「脳裏に一抹の不安が―・る」
(2)立ち寄る。
「―・りおはしましけるよし/源氏(若紫)」
(3)避ける。よける。
「逸散(いつさん)に来る手負ひ猪(じし)、是はならぬと身を―・る/浄瑠璃・忠臣蔵」
(4)さえぎる。
「道を塞ぎ前を―・つて/太平記 21」
「よぎる」の用例一覧
折口信夫 雛祭りの話 (青空文庫)
奥州の おしらさま 此処まで述べて来ると、ひらりと私の頭をよぎるものがある。此には何らの関係もないことかも知れぬ。或は、切り離せないものであるかも訣らない。ともかく、おもしろい類似を持つてゐるのは、奥州...
www.aozora.gr.jp/cards/000933/files/13215_14466.html
中井正一 知識と政治との遊離 (青空文庫)
が凄惨なる様相をおびているとき、知性が裂目をよぎる光のように真実を見せることがある。「ただ一つの事が私を苦しめる。——人間の構造が許さないことを、私は何か企てているのではないか、そういう心配である。根本的に全く許されないこと、手段...
www.aozora.gr.jp/cards/001166/files/43726_18706.html
宮沢賢治 文語詩稿 五十篇 (青空文庫)
の兆を云へり。 木がくれのあやなき闇を、 声細くいゆきかへりて、 熱植ゑし黒き綿羊、 その姿いともあやしき。 月しろは鉛糖のごと、 柱列の廊をわたれば、 コカインの白きかをりを、 いそがしくよぎる...
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