日米共同新型戦術機開発チーム"アルゴス試験小隊"
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/06 18:02 UTC 版)
「マブラヴシリーズの登場人物」の記事における「日米共同新型戦術機開発チーム"アルゴス試験小隊"」の解説
ユウヤ・ブリッジス 声:小野大輔、伊瀬茉莉也(幼少期) 誕生日:5月4日 本作の主人公。アメリカ陸軍・戦技研部隊からアルゴス試験小隊に転属してきた。階級は少尉で、コールサインは「アルゴス1」。 アメリカ人と日本人のハーフ。幼少時に日本人である父親が姿を消したことが原因で、祖父母を始め周囲から差別され続けたため、日本そのものに対して異様なまでの憎しみとコンプレックスを抱いている。アメリカ製戦術機とはまったく違う運用方針の日本製戦術機の操縦に苦戦し、自分の技量が通用しない事実を突きつけられてもそれを認めず、機体の運用思想にケチをつけるなど荒んでいた。日本人である唯依に対しても事ある毎に反発していたが、西インド諸島グアドループ基地での一件や、ソビエトでの実戦、ラトロワとの出会いと別れを通して、次第にその心境に変化が表れ始める。 実戦経験こそないものの、F-22「ラプター」などを乗りこなす技量の高さと、対人戦のプロフェッショナルとしての経験を買われてこの計画に抜擢される。アルゴス小隊配属当初は高等練習機である97式「吹雪」に搭乗して慣熟訓練を実施した後、XFJ-01a「不知火・弐型(1番機)」にメインテストパイロットとして搭乗。日米共同開発によって生まれた「不知火・弐型」には、自身の出生とイメージを重ねて強い愛着を持つ。SF編 女性に疎いために自身へと迫るイーニャやラトロワらの行動に勘付けず、強引に押し倒されてしまう。 2001年の横浜基地に仲間と共に一時滞在し、武のいる第207訓練B分隊や月詠ら斯衛軍第19独立警備小隊との交流模様が描かれる。正史でも同様であったのかは不明。 篁 唯依(たかむら ゆい) 声:中原麻衣 誕生日:3月13日 本作のヒロイン。アルゴス試験小隊に配属された、日本の譜代武家出身の女性士官。日本帝国斯衛軍の装備実験部隊「白き牙中隊 (White Fangs)」中隊長で階級は中尉。20歳に満たない若い士官だが、プロミネンス計画の一環として日米間で進められている「XFJ計画」の日本側開発主任として、ユウヤたちと共に新型戦術機の開発に関わることになる。戦術機の操縦者としての技量も優秀で、コールサインは「ホワイトファング1」。 基本的には礼儀正しく凛々しい女性だが、その内には気弱な面もあり、他者にそれを見せようとはしない。実は料理が得意で、特に肉じゃがは絶品。また、アルゴス小隊の仲間内では「ユイ姫」というあだ名がつけられている。 日本や日本人にきわめて侮蔑的な感情を抱くユウヤとは反りが合わず、その精神的な甘さも含めて「未熟者」と評していたが、グアドループ基地での一件でユウヤに助けられてから、XFJ計画とユウヤへの想いの狭間で心が揺れ動くことになる。 00式「武御雷」F型(山吹色)に搭乗し、特に近接戦闘においては抜群の操縦技量を発揮する。 帝都燃ゆでは、京都にある斯衛軍衛士養成学校に通う訓練生時代が描かれている。この当時は髪をショートカットにしていた。1998年、BETAの本土上陸に伴い首都・京都の防衛ライン構築のため、訓練生でありながら繰り上げ任官で少尉に任ぜられ、嵐山守備中隊の第2小隊長として嵐山補給基地の防衛任務に駆り出される。この時の乗機は82式「瑞鶴」F型(山吹色)で、衛士強化装備も同色のものを使用している。この戦いで親友と恩師を失い、たった一人生き残ったという悲惨な経験が描かれた。その3年後「二度と涙を見せない」と誓い、XFJ計画の開発主任としてアラスカ・ユーコンへと旅立つ。 タリサ・マナンダル 声:野川さくら 誕生日:4月24日 陽気で活発だが、ケンカっ早い一面も持つネパール陸軍の少尉。コールサインは「アルゴス2」。勇猛な山岳民グルカ族の出身で、戦術機戦では高機動近接格闘戦を得意とし、“ククリナイフ”と呼ばれる逆噴射と急減速、縦軸反転の連続機動によって敵の背後を取る独自の高機動テクニックを生み出している。 勘とフィーリングに頼った操縦を行うため、管制官からの指示を無視することも少なくないが、機体に適度な負荷をかけながら問題点を見極め、エンジンストールした機体を冷静な判断で立て直すなど、ネパール軍時代からテストパイロットとしての極めて高い能力を有していた。 童顔で小柄な体形であることからユウヤに付けられた“チョビ”というあだ名は、隊員全員に定着してしまっている。 当初はF-15・ACTV「アクティヴ・イーグル」に搭乗していたが、後にXFJ-01b「不知火・弐型(2番機)」のテストパイロットとなる。『イモータルズ』 プレイヤー部隊PMCイモータルズに所属する衞士。コードネームは『ククリナイフ』。 ヴィンセント・ローウェル 声:杉田智和 誕生日:8月22日 ユウヤと共に国連軍戦術機実験評価部隊に配属されたアメリカ陸軍のメカニックで、階級は軍曹。快楽主義かつ女好きな性格だが、実は努力家で優れた技能を持っており、他人に対する細かな気遣いを忘れない。過去にその能力の高さを評価され、アメリカ最大の軍事企業・ボーニング社に派遣されたこともある。日本に対して特に侮蔑的な考えは持っておらず、ユウヤの神経質なまでに日本を嫌う姿勢を心配しており、彼と唯依の口論を止める役目を担うことも多い。 不知火・弐型の整備主任を務める。 ヴァレリオ・ジアコーザ 声:浜田賢二 誕生日:12月1日 高い機動制御や状況判断能力など、ベテラン衛士以上の腕を誇るテストパイロットで、コールサインは「アルゴス3」。通称“VG(ヴィージー)”。イタリア共和国陸軍の少尉。ラテン系特有の軽いノリで面倒見がよく、アルゴス試験小隊の潤滑油的な役割を果たしている。その反面、故郷のイタリアを壊滅させられた経験から、BETAに対する怒りは凄まじく、実戦においては普段は見せない容赦のない一面を見せる。女好きで、遠征先でも女性に声をかけるなどナンパ癖もあるが、親しくなった女性士官から重要な情報をそれとなく引き出すなど、公私共にその能力をいかんなく発揮する。当初はF-15E「ストライクイーグル」に搭乗していたが、後に「アクティヴ・イーグル」に乗り換える。 ステラ・ブレーメル 声:大原さやか 誕生日:6月22日 的確な判断力と高い狙撃能力を持つテストパイロットで、コールサインは「アルゴス4」。スウェーデン王国陸軍の少尉。まるで彫刻を連想させるような美貌とナイスバディ(特に巨乳)を持つゆえに感情の起伏が少ないように見られがちだが、美貌については茶化されると即座に怒るうえ、作戦時以外は家庭的な温かみと茶目っ気を見せることもある。戦況分析や支援射撃を主に担当し、当初は「ストライクイーグル」に搭乗していたが、後に「アクティヴ・イーグル」に乗り換える。 イブラヒム・ドーゥル 声:小山力也 誕生日:12月13日 トルコ共和国陸軍中尉。以前(“フェニックス構想”初期段階の頃)はアルゴス1として小隊の「アクティヴ・イーグル」に搭乗していたが、ユウヤにその座を譲ってからは、指揮官としてアルゴス試験小隊を率いている。トルコ陸軍の精鋭・第94戦術機甲大隊(通称「コブラ」)の衛士としてF-16A「ファイティング・ファルコン」で欧州戦線を駆けめぐった頃の経験から、常に部下の安全を最優先に考えている。トルコ軍時代は大尉であったが、難民キャンプを救うために部下を死なせたという事件があり、その責任を問われて現在の中尉という階級に降格された経歴がある。なお、トルコをはじめとする中東圏の難民の間では“ロードスの英雄”と呼ばれ、英雄視されている。 リダ・カナレス 声:ayami 誕生日:11月26日 小説版を除いた各メディアミックスに登場。XFJ計画専任オペレーターの1人で、スペイン出身。 ユウヤの不知火・弐型がMIA(Missing In Action=戦闘中行方不明)となった際に泣き出しそうになるなど、オペレーター3人の中では実戦経験が最も浅いようである。 ニイラム・ラワムナンド 声:日笠陽子 誕生日:2月12日 小説版を除いた各メディアミックスに登場。XFJ計画専任オペレーターの1人で、インド出身。 オペレーター3人中唯一の軍曹(先任)だが、国際懇談会の際に唯依を肴として女性同士の性的な妄想を楽しむなど、他の2人より百合へ傾倒した性格である。 フェーベ・テオドラキス 声:高森奈津美 誕生日:1月6日 小説版を除いた各メディアミックスに登場。XFJ計画専任オペレーターの1人で、ギリシャ出身。 オペレーター3人の中では最年少(15歳)だが、リダから“先輩”と呼ばれている。
※この「日米共同新型戦術機開発チーム"アルゴス試験小隊"」の解説は、「マブラヴシリーズの登場人物」の解説の一部です。
「日米共同新型戦術機開発チーム"アルゴス試験小隊"」を含む「マブラヴシリーズの登場人物」の記事については、「マブラヴシリーズの登場人物」の概要を参照ください。
- 日米共同新型戦術機開発チーム"アルゴス試験小隊"のページへのリンク