【逆噴射】(ぎゃくふんしゃ)
ジェット機が着陸時の制動を目的として、推力を前方に偏向(逆方向に噴射)すること。
一部の機体を除き、飛行中には行えないようになっている。
これは1982年(昭和57年)2月9日に羽田空港沖合で発生した「羽田沖日航機(DC-8-61型機)墜落事故」において、妄想型精神分裂病(現在では「統合失調症」と改称されている)の状態にあった機長が着陸進入中、空中で逆噴射装置を使用したことが原因であり、この事故を機に接地状態以外では機能しないようになった。
また、この事故で当時の日本航空における乗員の管理体制をも取りざたされるようになった。
(http://www004.upp.so-net.ne.jp/civil_aviation/cadb/disaster/accident/19820209ja.htmを参照)
逆噴射
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/06 00:27 UTC 版)
逆噴射(ぎゃくふんしゃ)とは、ジェットエンジンまたはロケットエンジンの噴射の方向を進行方向と異なる向きに変えることで、航空機または宇宙船の動きを制御する方法の1つである。
- ^ 飛行中にシステムの故障により逆噴射装置が作動し空中分解した例もある。→ ラウダ航空004便墜落事故
- ^ スペースシャトルの場合は機体を後ろ向きに反転させ、スペースシャトル軌道制御システムによって減速させていた。
- ^ 通常のジェット旅客機には飛行中の減速に使用するフライトスポイラーと着地後の減速に使用するグラウンドスポイラーという2種類のスポイラー(減速板)が備えられている。一方、350便に使用されていたダグラス DC-8-61はグラウンドスポイラーのみを搭載しており、飛行中の減速は4基のエンジンの内、主翼内側の2基を逆噴射して行う仕組みになっていた。
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