卒塔婆小町とは? わかりやすく解説

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そとばこまち【卒都婆小町】

読み方:そとばこまち

[一]謡曲四番目物観阿弥作。卒都婆腰を掛けて高野山の僧にたしなめられ老女小野小町が、狂乱の体となり、百夜通いありさま再現するそとわこまち

[二](卒塔婆小町)三島由紀夫の戯曲[一]モチーフとする1幕の近代劇昭和27年1952)「群像」誌に発表同年長岡輝子演出により文学座アトリエにて初演。「近代能楽集」の作品のひとつ。


卒塔婆小町

作者中山可穂

収載図書弱法師
出版社文藝春秋
刊行年月2004.3

収載図書弱法師
出版社文藝春秋
刊行年月2007.2
シリーズ名文春文庫


卒塔婆小町

作者三島由紀夫

収載図書三島由紀夫
出版社新学社
刊行年月2007.7
シリーズ名新学社近代浪漫派文庫


卒塔婆小町

読み方:ソトバコマチ(sotobakomachi)

作者 三島由紀夫

初出 昭和27年

ジャンル 戯曲


卒都婆小町

(卒塔婆小町 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/13 14:00 UTC 版)

卒都婆小町(そとばこまち)は能楽作品。また「そとわこまち」(観世流)、「そとわごまち」(喜多流)ともいう。観阿弥作。小野小町を主人公とする「小町物」の代表的作品である。七小町の一曲。




「卒都婆小町」の続きの解説一覧

卒塔婆小町

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/07 04:58 UTC 版)

近代能楽集」の記事における「卒塔婆小町」の解説

「卒塔婆小町」(そとばこまち)は1952年昭和27年)、雑誌群像1月号に掲載された。三島は〈時間空間超越した詩のダイメンション〉を舞台実現しようという近代能楽試みに触れ原典の『卒塔婆小町』を翻案した主題については、〈作者自身芸術家として決心詩的告白〉だという点で『邯鄲』と同じとし、〈詩人のやうな青春自分の内にひとまづ殺すところから、九十九歳の小町のやうな不屈な永劫青春志すことが、芸術家たるの道だと愚弄してゐるわけである」と語っている。 そして作品意図について、〈現代における観念劇と詩劇とのアマルガム〉であるとし、台詞には〈無韻の詩〉が流れ舞台には〈詩的情緒醸成もうひとつ奥に、硬い単純な形而上学的主題〉が存在しなければならないとしている。 小町は、「生を超越せる生」、形而上学的生の権化である。詩人は肉惑的な生、現実と共に流転する生の権化である。小町には、決し敗北しないといふことの悲劇があり、詩人には、浪漫主義的な、「悲劇への意志」がある。二人触れ合ひはこの種の誤解と、好奇心軽侮をまじへた相互憧れに基いてゐる。 — 三島由紀夫「卒塔婆小町演出覚え書

※この「卒塔婆小町」の解説は、「近代能楽集」の解説の一部です。
「卒塔婆小町」を含む「近代能楽集」の記事については、「近代能楽集」の概要を参照ください。

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