付属肢とは? わかりやすく解説

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ふぞく‐し【付属肢】

読み方:ふぞくし

体節のある動物で、各体節にある肢。昆虫などの節足動物では触覚口器歩脚などに分化している。


付属肢

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/29 14:19 UTC 版)

付属肢(ふぞくし)とは、動物の体幹から突出し、運動感覚などの機能を有する構造のことである。狭義には体節的構造を持つものにおいて、各体節から一対ずつ生じるものを指す。多くは体軸に沿って対をなし、側面から下側に出る。の周囲に配置するものは触手という。単純な毛や突起は付属肢とは言わない。




「付属肢」の続きの解説一覧

付属肢

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/06 07:43 UTC 版)

オファコルス」の記事における「付属肢」の解説

付属肢(関節肢)は全て背面の外骨格覆われ、順に1対の鋏角(chelicera)・5対の二叉型の脚・1対の状の付属肢・6対の板(operculum)がある。鋏角と脚の間には、上唇labrum)と思われる突起物がある。前7対の付属肢は背甲対応し、脚は外肢を除いてそれぞれの基部腹面中央放射状配置され、口はその間にあった考えられる残り6板は前6背板対応している鋏角鋏角類として典型的な形で、小さく、3節のうち先端2節ははさみをなしている。 5対の脚のうち、少なくとも前の4対は外肢(exopod)と内肢(endopod)でできた二叉型付属肢である。脚の内肢はいずれ少なくとも6節の肢節に分かれ先端2節ははさみをなしている。前4対の外肢は頑丈な歩脚状でおよそ6節の肢節に分かれ背甲正面集約してそこから突き出し先端数多く剛毛刺毛)が生えている。内肢は体の腹面中央から出るのに対して、外肢はやや離れた上の所から出るため、各脚の外肢と内肢は連結しているか、またそうだとした場合どうやって連結しているかは不明確である。それに対し Sutton et al. 2002 ではそれぞれ未発見の高い基節の上方と下方連結していると推測されたが、Briggs et al. 2012 ではダイバステリウム場合同じく、外肢は体壁を介にして完全に内肢から遊離していたと考えられる最終の脚は前述のような外肢をもたず、代わりに巻きひげ状の分岐付け根有し、脚と背甲内壁の間に格納される。これは現生カブトガニ類状器(flabellum)に相同な外肢もしくは外葉(exite)と解釈される。 第7対の付属肢は状で、直後一部板を覆うほど後方広がるそれぞれの先端14本ほどの剛毛並んでいる。 残り6対の板は状で、後3対はやや短い。これらの板はごく単調な形でカブトガニのものに見られる分節と内肢はなく、上下柔軟に湾曲でき、裏側には書鰓思われる構造体畳んでいる。

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付属肢

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/18 06:35 UTC 版)

ハラフシカブトガニ類」の記事における「付属肢」の解説

ハラフシカブトガニ類の付属肢(関節肢)は知られるほとんどの化石標本見当たらず、それに関する情報は非常に限られている。少なくとも他の節口類のように、基本として前体には1対の鋏角と5対の脚、後体にはおそらく6対の板(operculum)という、書鰓のある平板状の付属肢をもつと推測されるヴェヌストゥルスと Camanchia の化石標本からは保存状態良くない前体付属肢が知られ背甲覆われる1対の鋏角と5対の脚をもつことが分かるものの、それ以上細部構造はほぼ不明で、Camanchia の最初の脚に鉤爪状の先端をもつことしか分からない程度である。ウェインベルギナ場合例外的に付属肢の大部分保存した化石標本いくつか発見されるが、その構成については議論余地があり、特に脚に関したは、20世紀後期から2000年代にかけて複数研究結果支持される「6対をもつ」と、2015年提唱される「(オファコルスダイバステリウムのような発達した外肢をもつ」という2つ解釈挙げられる。6対の脚をもつ解釈場合、6対目の脚は後体第1節第7体節)に由来で、他のカブトガニ類の唇様肢(chilaria)に相同考えられる詳細ウェインベルギナ#脚の数と構造参照)。

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付属肢

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/18 14:13 UTC 版)

節足動物」の記事における「付属肢」の解説

詳細は「関節肢」を参照体節からは、原則として1対の関節肢(arthropodized appendage)という本群に特有の付属肢が出ている。これが「節足動物」という名前およびその学名の由来となっている。関節肢も体と同様に外骨格覆われ関節によって分かれた肢節(podomere)からなる関節肢所属する分類群位置によって歩脚遊泳脚・鋏・鎌・顎・触角生殖肢など様々な機能に応じて色んな形に特化している。例え頭部には感覚用の触角摂食用の顎、胴部には移動用の歩脚を持つなど、節足動物は、往々にして異な機能担った様々な関節肢掛け合わせて、「アーミーナイフのように、独自の機能有する複数道具同時にセットされる」とも比喩される。また、節足動物多く口の直前上唇labrumもしくはハイポストーマ(hypostome)と呼ばれる1枚状の構造体があり、これも付属肢由来部分ではないか思われる。なお、前述体節のように、寄生性甲殻類昆虫幼虫中には関節肢不明瞭もしくは完全に退化消失した例もある。 軟甲類体制模式図頭部には2対の触角と3対の顎・胸部には8対の胸肢・腹部には5対の遊泳肢と1対の尾肢をもつ 鋏型の第1脚歩脚型の第2-4脚とヘラ状の第5脚(遊泳脚)をもつタイワンガザミワタリガニ関節肢は、内肢(endopod)と外肢(exopod)もしくは外葉(exite、副肢 epipod)をもつ二叉型付属肢(二肢型付属肢、biramous appendage)が基本だと思われる。しかし、現生節足動物の中でこの性質明瞭に受け継いだのは多く甲殻類で、他の分類においては内肢しか見られない型付属肢(単肢型付属肢、uniramous appendage)がほとんどである。また、三葉虫メガケイラ類はじめとする多く古生代絶滅分類群は、胴部の付属肢がヒレ状の外肢と歩脚状の内肢でできた二叉型である。 三葉虫二叉型の歩脚 様々な甲殻類二叉附属肢en:内肢、ex:外肢、ep外葉鋏状(右)と亜鋏状(左)の関節肢 ミジンコの胸肢 クモ歩脚触肢 カマキリの鎌状の前脚

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付属肢

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/16 14:43 UTC 版)

ハリエステス」の記事における「付属肢」の解説

ウミグモ基本的な付属肢(関節肢)は鋏肢触肢・担卵肢各1対、および脚を4対全て有しいずれも機能的な形に発達した鋏肢(chelifores、原記載では鋏角 chelicerae)は眼丘の左右から突出し伸ばすと体長の約0.9倍にも及ぶほど発達で、また4節に分かれている(柄部2節と鋏2節)。鋏の基部(掌部)は頑丈で、可動指と不動指は細長い。この鋏は上向き屈曲しており(通常のウミグモ場合下向き)、可動域広かったことを示唆する触肢(palps)と担卵肢(ovigers)はそれぞれ吻の前後に備わり、長さ体長と同じ程度で、お互いに似た形態をもつ。先端鉤爪をも含めてそれぞれおよそ8節と9節に分かれている。 4対の脚は頭部(第1脚)と胴部(第2-4脚)の接脚突起lateral process)に連結しており、体長の2倍を超えるほど長く伸び先端鉤爪をも含めると9節に分かれている。第1肢節と接脚突起境目不確実で、第2肢節は最も長く、第7肢節は最も短い。鉤爪以外の先端数節はやや扁平で、数多く剛毛(setae)を生えている。また、少なくとも第4脚の第1肢節にも1対の剛毛生えている。

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