ダイビングサークル「Peek a Boo(ピーカブー)」
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/05 07:35 UTC 版)
「ぐらんぶる」の記事における「ダイビングサークル「Peek a Boo(ピーカブー)」」の解説
物語の中心となるサークル。略称は「PaB」。大半が男性のため男グループのノリが強く、飲み会が盛んで脱いだりスピリタスやウォッカなどの強力な酒を飲むことが多い。勧誘も特に男性(その中でも特にダイビングの素質がある者)に対しては強引なところもある。その一方でダイビングには真面目に取り組んでおり、受け入れた部員については非常におおらかな部分を持っている。飲み会の激しさを除けばサークルの雰囲気は良好。基本的に全裸で酒を飲んでいるためか、男性陣はなぜか服を着たまま酒を飲むと身体が重くなるなどの体調不良に襲われる。メンバーはここに記述する人物以外にも存在するが、物語はここに記載された人物を中心に進んでいく。 北原 伊織(きたはら いおり) 声 - 内田雄馬 / 演 - 竜星涼 本作品の主人公。身長170センチメートル。伊豆大学機械工学科に入学した1年生。 外見自体は端正な顔つきだが、馬鹿で無神経かつ鈍感な性格。空気が読めずに下衆な言動が多く、やることなすこと間が悪いため、図らずも相手を怒らせる、または相手に誤解されることがある。その反面、他人の「好きなもの」を否定しない包容力を持ち、それに気づいた人たちからは好意や信頼を得ている。 男子校のノリに辟易し、薔薇色のキャンパスライフを夢見て男女共学の伊豆大学に進学し、義叔父が経営するダイビングショップ「グランブルー」に下宿する。ダイビング未経験の上に泳ぐことも苦手だが、時田と寿により男ばかりのダイビングサークル「PaB」に強制的に入会させられてしまうが、経験や交流を積んでいくうちにダイビングの魅力に惹かれ、水への恐怖感も徐々にではあるが克服していく。水泳以外のスポーツは全般的に得意。音楽を嗜んだこともあり、現在でもギターを弾ける。恥ずかしい自作曲の数々を黒歴史にしているが、妹の栞によって公開されイジりのネタにされることもしばしばある。 アルコール類に対して免疫は無かったが「PaB」の豪快かつ無茶な飲み会に参加するうちに耐性を身に付けるようになってからは相当な酒豪になる。それと同時にパンツ姿で学内をうろつくことにも抵抗を覚えなくなり、数々の醜態をさらしだすようになった。 古手川 千紗(こてがわ ちさ) 声 - 安済知佳 / 演 - 与田祐希(乃木坂46) 本作品のヒロイン。身長152センチメートル。伊織の同い年の従姉妹。ただし、伊織の父は千紗の母方の祖父母の養子であるため、伊織とは血の繋がりは無い。伊織と同じく伊豆大学機械学科の1年生。 伊織にダイビングの魅力を伝えようと自分なりに画策する面倒見のいい一面を見せてはいるが、伊織がしばしば取る下衆な言動に対してはゴミや虫けらを見るような侮蔑に満ちた視線を送り、辱めを受けたときは伊織を本気で殺害しようとする怖い一面もある。 将来の夢はインストラクターで、水族館でたまに手伝いをしていたりする。男女比率140:3である学科での人気は高く、「伊豆春祭」でミスコンを獲るほどの美人だが、色恋やお洒落には興味を示さない。その一方でダイビングには目がない面を見せる。酒に弱くはないが特別強いわけではない上、サークルで飲む酒が軒並み強力であり、梓からセクハラを受ける危険もあるほか、自身も飲むと狂暴な性格に変貌してしまう(これは実写映画のみの設定)ため、「PaB」の飲み会には滅多に参加しない。 今村 耕平(いまむら こうへい) 声 - 木村良平 / 演 - 犬飼貴丈 伊織の同級生。身長175センチメートル。見た目は金髪のイケメンだが、妄想癖のある真性のアニメオタクでかつ変態。常日頃キャラクターが描かれたTシャツなどの衣類を愛用している。声優の水樹カヤの大ファン。現実の女性、いわゆる三次元には興味が薄いものの典型的な「オタクの願望」には目がなく、その中でも特に「妹」や水樹カヤにかかわる内容に目がない。また性欲も年齢相応にあるので、エロに関することには積極的に参加している。 ダイビング未経験者で、伊織に騙される形で「PaB」に入会させられる(実写映画にはその描写はない)。以降、伊織とは常に共に行動しつつ、危機に際しては躊躇なく互いを身代わりにしようとするその一方で、肝心なところでは協力しあい息の合ったところを見せる、悪友とも呼べる関係を築いている。運動能力はほとんど無いが、先述の願望に直結する内容であれば運動能力が一気に向上する。ダイビングもグランブルーに水樹カヤが通っていたことをきっかけにやる気を出していき、飲み込みも非常に早く、苦戦する伊織とは違い全く失態を犯していない。「PaB」の過激な飲み会にすぐ順応し、伊織にも勝るとも劣らない酒豪となった。 上記の運動関連を除けばかなりの多才の持ち主で、劇中では料理ができる上高校時代から同人誌を発行しておりさらには女声を地声のように出す「ミックスボイス」(声 - 蒼井翔太、水瀬いのり、釘宮理恵)という特技を持っており、御手洗を罠にはめた他、ヴァーチャルアイドル「SAKUYA」の声を吹き込んだりもしていた。 吉原 愛菜(よしわら あいな) 声 - 阿澄佳奈 / 演 - 石川恋 青海女子大の1年生。身長158センチメートル。初登場時、金髪のウィッグにケバい化粧をしていたため、伊織と耕平からは「ケバ子」という不名誉なあだ名で呼ばれている。素顔は素朴で愛らしい顔立ちをしており、酔ったり動揺すると地元の方言(北九州弁)が出る。運動能力は耕平程ではないが得意ではない方。実家の手伝いで車を運転するためMT車の運転免許を所有しており、「PaB」の合宿などで度々自動車を運転する。 「華やかな大学デビュー」のためにテニスサークル「ティンカーベル(以降、ティンベル)」に入ったが、見た目のケバさとテニスが上手く出来なかったことから、サークル内での練習から外されたり、学内イベントに色物扱いで出場させられるなどの陰湿ないじめを受けていたが、学祭で伊織が耕平と一緒に部長の工藤へ逆襲してくれたことをきっかけに「ティンベル」を辞め、「PaB」に入会。のけ者扱いだったティンベル時代と違い「PaB」では公平に扱われており、メンバーとは仲を深めつつダイビングの楽しさを覚えていく。また伊織のことを意識し始めている様子を見せるが、想いは打ち明けられずにいる。 化粧したときは図太くノリの良い性格になるが、普段は大人しく作中数少ない常識人なため、平気で脱ぎまくる男連中にツッコミを入れている。一方で凄まじい酒乱であり、酔った時には伊織の下着を無理やり脱がそうとしたり「PaB」のノリに完全に適合したりなど暴走することも少なくない。胸が小さいことがコンプレックスの模様だが、実写映画版ではコンプレックスの面は削除されている。 時田 信治(ときた しんじ) 声 - 安元洋貴 / 演 - 鈴之助 伊豆大学経済学科の3年生。身長190センチメートル。「PaB」の会長。「グランブルー」でよく手伝いをしている。 角刈りに筋骨隆々の巨体をもった男性。酒が入ると度を越えた暴走を見せることがあるが、ダイビングに関しては真面目そのもので後輩の面倒見もよい。伊織を片腕で抱えるほどの怪力を誇り、運動能力も桁違いに高く、テニスのサーブで相手のラケットを吹き飛ばしガットを切っている。実は彼女がいる。 寿 竜次郎(ことぶき りゅうじろう) 声 - 小西克幸 / 演 - 岩永洋昭 伊織と同じ学科の先輩で3年生。身長188センチメートル。「PaB」のメンバーでサークルの幹部的立ち位置。「グランブルー」でよく手伝いをしている。 鉄のように固い筋肉を纏った金髪の男性。連載当初は時田と比べると若干細身だったが作が進むにつれてほぼ時田と同様の体格になっていった。時田と同様飲み会でははっちゃけるが、ダイビングに関しては非常に真面目で博識。時田と並んで運動能力も並外れて高く、劇中ではテニスにおいて両手持ちのジャンピングスマッシュを披露している。バイトでバーテンダーをしており、客からは人気がある。 浜岡 梓(はまおか あずさ) 声 - 行成とあ / 演 - 小倉優香 青海女子大の3年生。身長165センチメートル。インカレサークルである「PaB」のメンバーの1人。 美人でナイスバディだが、「PaB」のノリに完全に適応しており男たちと混ざって強い酒を飲んだり、全裸の男(伊織たち)が雑魚寝する部屋で平気で眠ったり、野球拳に混ざったりする上に、彼らの前で下着姿になることにも抵抗がない。奈々華とは仲が良く、電話で色々と相談に乗ることが多い。両性愛者であり、奈々華から相談されたことで伊織をバイ仲間と誤解し、奈々華にすら秘密にしている自身の性向を伊織にカミングアウトしてしまった。好きなタイプは男なら時田、女なら奈々華。伊織の好きなタイプの「男」を執拗に聞き出し、耕平(伊織の嘘)と伊織をくっつけようと画策したりする一方で、伊織と千紗の仲を取り持つようなことをして面白がるなど、どこまで本気なのか分からない行動を取る。
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