オタクとは? わかりやすく解説

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お‐たく【御宅】

読み方:おたく

【一】[名]

相手または第三者敬って、その家・住居をいう語。「先生の—にうかがう」

相手または第三者家庭敬っていう語。「—は人数が多いからにぎやかでしょうね」

相手の夫を敬っていう語。「—はどちらへお勤めですの」

相手属している会社団体など敬称。「—の景気どうですか」

ある事に過度に熱中し、詳しい知識をもっていること。また、そのような人。「アニメ—」

[補説] 51980年代半ばから使われ始めた言葉で、当初はやや軽視する言い方だった。仲間内相手に対して「おたく」と呼びかけたところからという。多く「オタク」と書き、また近年は「ヲタクと書くこともある。

【二】[代]同等の、あまり親しくない相手を、軽い敬意込めていう語。「私より—のほうが適任でしょう


おたく

(オタク から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/22 17:26 UTC 版)

おたくオタクまたはヲタク)とは、愛好者を指す呼称で、1980年代日本サブカルチャーから広まった言葉である。元来の「お宅」は相手の家や家庭を指す敬称の二人称代名詞であるが、ある特定のサブカルチャーの愛好者を指し示す、現在使われている言葉としての「おたく」の起源は、1983年コラムニスト中森明夫が「コミックマーケット」に集うSF漫画アニメなどの若いファン達がお互いを「おたく」と呼び合っていた現象を揶揄して、彼らを「おたく」として分類したことにある。


  1. ^ 大塚英志「特集・真説おたくの精神史──解題」『comic新現実』第4巻、角川書店、2005年4月、76-77頁。
  2. ^ 飯間浩明. “「おたく」分け入っても分け入っても日本語”. 新潮社. 2022年11月23日閲覧。
  3. ^ 小林信彦『日本人は笑わない』新潮文庫、1994年、pp.45-46
  4. ^ 「オタク」と司法 内田樹の研究室
  5. ^ a b 岡田斗司夫 (1996). “オタクの正体”. オタク学入門. 太田出版. ISBN 4-87233-279-2. オリジナルの2000-12-16時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20001216171500/http://www.netcity.or.jp/OTAKU/okada/library/books/otakugaku/No1.html 
  6. ^ おたく/ オタク/ Otaku同人用語の基礎知識
  7. ^ 遠藤諭 (2013年5月16日). “おたく30周年、発祥の地をご案内しましょう”. 週刊アスキー. 角川アスキー総合研究所. 2020年6月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年6月25日閲覧。 “「いまから30年前、私は、『東京おとなクラブ』という雑誌を作っていて、本の町こと神田神保町のはずれにあるビルのワンルームの部屋を借りていた。/当時は、『宝島』や『ポパイ』の元気があったし、『本の雑誌』や『広告批評』なんかも頑張っていた時代である。源喜堂でまとめ買いした『WET英語版』や『Whole Earth Catalog』(スティーブ・ジョブズスタンフォードでの講演の“Stay hungry,stay foolish”はこれからの引用なのですよ)を見ると、米国でも好きなように雑誌を作っている。新宿紀伊國屋書店や神保町の書泉ブックマートなど、全国の30くらいの書店が置いてくれた。そこで、もう少し真面目にやろうかなと思って、オフィスを借りたのだった。/ここの家賃を稼ぎだすために商業誌や自販機本のページ編集なんかをやることになった。その頃、ここによくいた数人の間でだけ使われていたのが『おたく』という言葉だった。それを、“東京おとなクラブ Jr.”という連載をやらせてもらっていた『漫画ブリッコ』に、中森明夫が“おたくの研究”というのを書いたのだ。/クラスターとしてのおたくというのは、この部屋から広がったんだよ」”
  8. ^ 『おたく』の研究 第1回漫画ブリッコの世界(再録サイト)
  9. ^ 『おたく』の研究 第2回 漫画ブリッコの世界(再録サイト)
  10. ^ 『おたく』の研究への反応と反論 新宿マイナークラブ1983年9月号 漫画ブリッコの世界(再録サイト)
  11. ^ 小形克宏「山田さんが声をかけてくれなかったら、今日の僕はなかった」『川本耕次に花束を』迷路'23、2023年、16-30頁。
  12. ^ 『おたく』の研究 「妥協の森」1984年6月号 漫画ブリッコの世界(再録サイト)
  13. ^ オタク・イズ・デッド 岡田斗司夫クロニクル2006/5/24 - YouTube
  14. ^ 森川嘉一郎 2003, p. 181-182.
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  17. ^ 岡田斗司夫 2008, p. 64.
  18. ^ 岡田斗司夫『オタク学入門』 新潮社、pp.11-12.
  19. ^ Mammo.tv >> 今週のインタビュー(2002.05.27-06.03号 Part1) 東 浩紀 さん
  20. ^ a b 京都精華大学〈サブカルチャー論〉講義録 第18回「世界の終わり」という想像力の敗北――東日本大震災と『Show must go on』(PLANETSアーカイブス) | PLANETS/第二次惑星開発委員会
  21. ^ 「オタクの力を上手に使え」,野村総研が研究発表 | 日経クロステック(xTECH)
  22. ^ ガルバレス・パトリック・ウィリアム「公の「オタク」のイメージを左右する秋葉原」2009年1月、 オリジナルの2009年10月8日時点におけるアーカイブ。 
  23. ^ asahi.com(朝日新聞社):アニメバブル崩壊 DVD不振、新番組も減 - マンガ+ - 映画・音楽・芸能
  24. ^ Wen Wei Po New Media Center (2008年9月23日). “「御宅族」行「漫畫外交」受年輕人追捧 - 香港文匯報”. 2022年10月22日閲覧。
  25. ^ 著者からのコメント(空白修正)
  26. ^ “「オタク」になりたい若者たち。倍速でも映画やドラマの「本数をこなす」理由(稲田 豊史)”. 現代ビジネス. (2021年6月7日). https://gendai.media/articles/-/83898?page=4 2021年10月23日閲覧。 
  27. ^ “「オタク」になりたい若者たち。倍速でも映画やドラマの「本数をこなす」理由(稲田 豊史)”. 現代ビジネス. (2021年6月7日). https://gendai.media/articles/-/83898?page=5 2021年10月23日閲覧。 
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  29. ^ 「私の戦闘力は53万です」 表現規制反対派・山田太郎氏が当選 SNSフル活用、“オタク層”の支持集める - ITmedia NEWS
  30. ^ “マンガ、アニメ、コミケ…“オタク”集票力は宗教以上 漫画家の自民議員「もはや無視できない政治勢力」〈dot.〉”. AERA. (2022年8月14日). https://dot.asahi.com/articles/-/14948?page=1 2022年8月14日閲覧。 
  31. ^ “ドラマよりもアニメ” 若者のテレビの好みが変わった!~若者のテレビ番組の好み 過去と現在を比較して~ - 『R&D若者ハンドブック2017』より(第2弾リリース)-
  32. ^ “オタク4世代論 アキバ王が語るオタクの“ライト化””. ITmedia NEWS. (2008年3月19日). https://www.itmedia.co.jp/news/articles/0803/19/news027.html 2021年10月21日閲覧。 
  33. ^ 東浩紀 2001, p. 13.
  34. ^ 榎本秋 2009, p. 58.


「おたく」の続きの解説一覧

オタク

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/02 10:12 UTC 版)

名探偵マーニー」の記事における「オタク」の解説

特に「フラワー」に属す生徒から、オタクグループに所属することは低い評価みなされる傾向が強い。

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オタク

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/09/26 01:21 UTC 版)

樹海少年ZOO1」の記事における「オタク」の解説

オタク。ゲームTo Heart』に登場するマルチの耳パーツ装着している。毒キノコパワーは、粘性体液大量分泌するベトベト地獄」。

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オタク

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/11/13 08:37 UTC 版)

オタ恋」の記事における「オタク」の解説

テーマによって原則男女3名ずつが集まりデートを行う。

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オタク

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/12/21 01:27 UTC 版)

珍遊記2」の記事における「オタク」の解説

タイツ姿の構成員岡引戦では「ベトベト地獄」でゴーレム動き封じる途中太郎一行立ち寄ったファミレス一番目立たないとの理由偵察任されるが、馬の鞍にかけられていた画太郎カバンの中の少年チンプ賞金1億円札束と誤認し不用意に近づいたため首を蹴り飛ばされ死亡

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オタク

出典:『Wiktionary』 (2020/05/18 05:26 UTC 版)

名詞

おたく

  1. 家、家庭。その居住者を敬うときに使われる
  2. あなたの家、家庭相手を敬うときに使われる
    • おたくは、たしか福岡でしたわね?
  3. ある分野非常詳しかったり、特定趣味に非常に没頭している人のこと。「オタク」または「ヲタク」とも表記される。単にオタクというとアニメ・ゲーム漫画などのファンを指すことをさすことが多い。

語源

(3)人間類型を指す語としてのおたくが一般に使用されたのは、『漫画ブリッコ』でコラムニスト中森明夫連載した『「おたく」の研究 』(1983年) の中で使われたのが最初であると一般に言われている。この中でアニメ漫画愛好者二人称として「おたく」という語を使うことから、その人類型をおたくと呼称することが提案された。

類義語

語義3

略称

語義3

翻訳

代名詞

  1. あなた。相手を敬うときに使われる
  2. 相手軽く敬ったまたは自分と同等程度見なし二人称単数複数はおたくら。
  3. あなたの夫。相手を敬うときに使われる
  4. あなたのする組織相手を敬うときに使われる

翻訳

関連語


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