第一交通産業
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/03 13:29 UTC 版)
種類 | 株式会社 |
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市場情報 | |
本社所在地 |
日本 〒802-8515 福岡県北九州市小倉北区馬借2丁目6番8号 |
設立 | 1965年(昭和40年)9月10日 |
業種 | 陸運業 |
法人番号 | 6290801002202 |
事業内容 |
一般乗用旅客自動車運送事業 一般貸切旅客自動車運送事業 自動車運転代行業 不動産業 ほか |
代表者 |
代表取締役社長 田中亮一郎 代表取締役副社長 大塚泉 |
資本金 |
20億2,755万円 (2022年3月期) |
売上高 |
連結928億円 (2022年3月期) |
純資産 |
連結404億円 (2022年3月期) |
総資産 |
連結1,692億円 (2022年3月期) |
従業員数 |
連結 約14,000人 (2022年3月31日現在) |
決算期 | 3月31日 |
主要株主 |
株式会社第一マネージメント 36.26% 株式会社西日本シティ銀行 4.78% 株式会社福岡銀行 3.96% 黒土 優子 3.45% 田中 京子 3.45% 田中 亮一郎 3.45% トヨタ自動車株式会社 3.16% 株式会社北九州銀行 3.10% 黒土 始 3.10% 第一交通産業従業員持株会 2.02% (2022年9月30日現在) |
関係する人物 | 黒土始(創業者、故人) |
外部リンク | https://www.daiichi-koutsu.co.jp/ |
概説
創業者は黒土始(後に代表取締役創業者会長[注釈 1])。社長の田中亮一郎は、元テレビ朝日編成局企画部員。黒土会長の娘婿でもある。
主力事業のタクシー事業は1980年代からM&Aを進め、全国各地のタクシー会社(特に東急系と南海系)を買収し成長している。当初は本社所在地である北九州市を中心に、九州・山口を中心に事業展開していたが、現在では北海道から九州・沖縄まで全国に事業所を持ち、グループ全体の保有台数は2021年6月時点で業界首位の8,759台に及んでいる。一時期(2002年時点)は10,000超のタクシーを保有していたこともあったが、2009年に成立・施行した特定地域及び準特定地域における一般乗用旅客自動車運送事業の適正化及び活性化に関する特別措置法(通称・タクシー適正化・活性化法)により減車を余儀なくされた[2]。
バス事業としては、2001年に福岡県内で子会社の第一観光バスを設立し、廃止代替バスの運行も行っていたが、2004年には民事再生手続中の沖縄県のバス会社・那覇交通の事業を譲受し、同年7月より那覇バスとして乗合バス事業へ本格進出した。さらに、同じく民事再生中の琉球バスの事業も2006年に譲受し、同年9月に琉球バス交通として事業を開始した。
乗合タクシーでは、2000年12月より「親富孝エクスプレス」の名称で、北九州市小倉北区平和通駅下 - 福岡市中央区親富孝通り間を土・日曜日の深夜に限り1日に3往復運行する深夜定期路線形態の運行を行っていた[3][4]が、2010年10月現在、この路線は運行されていない。また過疎地型として、2003年4月より北九州市の「おでかけ交通」のうち木屋瀬・楠橋・星ヶ丘地区の路線を担当し(グループ内の第一観光バスが運行)、空港連絡型としては2006年3月より、北九州空港の早朝・深夜発着航空便(70便・91便・93便)に接続して空港と小倉北区・小倉南区・門司区方面との間を結ぶ予約制の路線をそれぞれ運行している。
不動産事業としては、分譲住宅事業を全国14の都県で展開し年間約600戸を供給。マンション分譲では「グランドパレス」や「アーバンパレス」のブランド名で九州全域に留まらず東京都や仙台市にも進出している。その他に賃貸ビル約70棟やファイナンス事業も手がけ、最近ではマンション分譲事業を熊本県や広島県から撤退させ、需要の多い関東地域へ注力している。
東京都の第一交通、芙蓉第一交通、東京・神奈川・千葉に拠点を持つヒノデ第一交通は、2015年までチェッカーキャブに所属していた(ただし、チケット使用取扱は引き続き実施している)。全てのグループ事業者において無線は自社無線での運用であり、前記3社も社名表示灯および無線は独自のものである。
また2007年以降は、全国にネットワークがあることを活かした「タクシードライバーが選ぶ『逸品倶楽部』」と題した通販事業に参入し「こだわり」をコンセプトとして展開している。
沿革
- 1960年 - 前身の第一タクシー有限会社を創業。
- 1964年 - 不動産関係管理統括会社として第一通産株式会社を設立。
- 1995年 - 第一通産株式会社を存続会社とし、九州内のタクシー会社28社と自動車教習所1校、不動産会社2社を吸収合併、第一交通産業株式会社となる。
- 2000年4月26日 - 福岡証券取引所に上場。
- 2001年
- 2004年 - 沖縄県の子会社那覇バスが、那覇交通から営業譲受。
- 2006年
- 2010年10月1日 - 京阪グループの京都府・大阪府・滋賀県・福井県のタクシー会社6社を買収。
- 2016年5月17日 - 三和交通(本社:新潟市西区)を買収。
- 2017年7月7日 - 北九州市の繁華街・魚町に飲食店を集めた商業施設「ウオマチヒカリテラス」[8]を開業。なお当日はオープニングセレモニーを予定していたが、福岡県内で豪雨被害が発生したためセレモニーは中止された[9]。
- 2018年4月5日 - 創業者である黒土の自宅を一部改装して、北九州市に「第一交通産業記念館」開設[10]。
- 2023年4月17日 - 創業者・黒土始が101歳で死去。なお前年100歳になるまで経営トップの座にあった。
注釈
- ^ 2015年11月(当時93歳)に代表権を返上し取締役創業者名誉会長に退いていたが、2017年7月(当時95歳)に健康状態を回復して代表権を取り戻し代表取締役創業者会長となった。100歳となった2022年6月に代表権を返上して取締役を退任、2023年4月17日に101歳で死去[1]。
- ^ 2021年4月1日、東北第一交通(旧:登米(とめ)タクシー、仙台市宮城野区扇町)を吸収[13]。
- ^ 2016年12月、仙台第一交通が株式の約8割を取得し傘下入り。
- ^ 松本市に所在していた同業のアルプス交通(現:アルピコタクシー)とは資本的繋がりはない。
- ^ 2021年11月、千成第一交通(旧:千成タクシー・旧:第一タクシー。本社:鯱第一交通と同じ。営業所:名古屋市西区押切)を吸収[15]。
- ^ 2021年11月8日、八千代第一交通(本社:名古屋市南区要町)を吸収[16]。
- ^ 旧:タカモリタクシー。2020年3月系列入り。2021年4月付で現社名へ変更。
- ^ 買収した当時は神姫バスの関連会社ではなく、ゑび須タクシー(現・御影第一須磨営業所)の関連会社だった。買収後も「神姫」の名は付くが神姫バスグループではない。
- ^ 2021年6月、第一交通有限会社(旧:広島合同タクシー、広島市東区中山西)を吸収[18]。
- ^ 2022年4月1日、定期観光バスを除く観光バス部門は琉球バス交通へ統合。
出典
- ^ “タクシー大手「第一交通」創業者の黒土始さんが死去…101歳”. 読売新聞. (2023年4月17日) 2023年4月18日閲覧。
- ^ “タクシー会社「100歳会長」が退任で功労金16億円 8億円の赤字に株主は怒らないのか”. 週刊新潮. 新潮社. p. 1 (2022年6月3日). 2022年6月3日閲覧。
- ^ 『西日本新聞』2000年12月8日付
- ^ 『西日本新聞』2001年1月7日付
- ^ 会社概要 第一観光バス株式会社(第一交通産業グループ)、2023年4月9日閲覧。
- ^ 完全子会社の吸収合併(簡易合併・略式合併)に関するお知らせ 第一交通産業株式会社
- ^ 医療法人湘和会の出資口譲受契約締結のお知らせ 第一交通産業株式会社
- ^ ウオマチヒカリテラス Produced by Daiichi Kotsu
- ^ 「ウオマチヒカリテラス」オープニングセレモニー中止のお知らせ 第一交通産業、2017年7月7日、2023年4月9日閲覧。
- ^ 創業者宅に記念館 第一交通産業『日本経済新聞』朝刊2018年4月6日(九州経済面)2018年8月8日閲覧。
- ^ “第一交通産業<9035>、タクシー業の苫小牧観光ハイヤーを子会社化 - M&A Online - M&Aをもっと身近に。”. maonline.jp. 2022年7月5日閲覧。
- ^ “第一交通産業、苫小牧のタクシー会社を買収”. 日本経済新聞 (2022年7月5日). 2022年7月15日閲覧。
- ^ “仙台のタクシー会社・第一交通産業グループ”. 2022年6月11日閲覧。
- ^ 株式会社ユアーズの株式取得に関するお知らせ
- ^ “第58回第一交通産業株式会社定時株主総会招集ご通知”. 第一交通産業株式会社. 2022年6月27日閲覧。
- ^ “大宝第一交通株式会社の企業情報(愛知県名古屋市熱田区)”. 全国法人情報データベース. 2022年6月11日閲覧。
- ^ “ブログ|大阪第一交通 » Blog Archive » 橋本第一交通 営業開始のお知らせ”. 2023年9月30日閲覧。
- ^ “第58回第一交通産業株式会社定時株主総会招集ご通知”. 第一交通産業株式会社. 2022年6月27日閲覧。
- ^ 会社案内 琉球バス交通ハイヤー部
- 1 第一交通産業とは
- 2 第一交通産業の概要
- 3 グループ会社
- 4 過去存在したグループ会社
- 5 脚注
固有名詞の分類
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