カソード カソードの概要

カソード

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/28 08:12 UTC 版)

電気分解や電池においては、カソードは電気化学的に還元が起こる電極である。

カソードという語はマイケル・ファラデーの要請によりウィリアム・ヒューウェルが命名した。ギリシア語下り口を意味するCathodosに由来する。

カソードと逆の電極はアノードである。カソードとアノードの区別は、電流(電子)の向きによって決まるのであり、電位の高低によらないことに注意を要する。

名称について

陽極陰極の区別は電位の高低によるとする流儀(電圧による違い)と、アノードカソードの直訳(電流による違い)とする流儀がある。電気分解のように電気的な負荷となる場合は問題ないが、電源となる場合(電池など)では混乱する。正極負極という用語は、電位の高い・低いで区別する用語として定着しているので、電位を表す場合は正極負極の用語を、電流の方向を表す場合はカソードアノードという用語を用いるのが望ましい。

正極負極で表現すると、カソードは、真空管電気分解では負極、電池の場合は正極である。

冷陰極と言う場合は、加熱しない金属を電極として用いた陰極のことを指す[1]

関連項目


  1. ^ 冷陰極(コトバンク)


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