くさ‐わけ【草分け】
草分け
草分け
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/10 13:09 UTC 版)
江古田は鎌倉時代に開拓されたと伝わる。江古田村内の東本村(現・江古田一丁目)が最初の集落であったといわれ、そこに鎌倉時代から続くと伝えられる旧家が8軒あった。深野、堀野、佐久間、高崎、木村、白井、山崎、小川の各家である。江古田の名主であった深野家は鎌倉期にこの地へ入植したと伝承される。深野家の一族で相名主格でもあった堀野良之助は深野家について「鎌倉時代の落ち武者の末孫であったのだろう」と推測している。文永8年(1271年)鎌倉で龍ノ口法難を免れた日蓮が佐渡に流される途中で江古田の脇の鎌倉みちを通り、深野家に一泊して書をしたためたのが今に残るという。 口伝によると、かつて江古田の寺山(現・江古田の森公園一帯)に江古寺という寺院があった。江古田村はその領地であったという。明治のころ村民がその辺りの雑木林を開拓したとき、板碑2基をはじめとして、板碑や石造物の破片が大量に出土したことがあった。板碑の一つは応永年代(1394~1428年)のものだった。平成の江古田遺跡発掘調査では、中世の工法で造成・整地された平坦面に、総柱・庇付きの掘立柱建物跡や、空堀ともいえる溝、焼き場とみられる土坑などの遺構が検出された。遺物としては白磁四耳壷をはじめとする陶磁器などが発掘された。発掘調査報告書はこれを14~15世紀に存在していた中世寺院の遺跡ではないかと推測し、江古寺の伝承を参照している。
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