ドロマイト
【英】: dolomite
同義語: 苦灰岩
炭酸塩岩の一つで苦灰岩ともいう。岩石を構成する炭酸塩鉱物の 50 %以上が、苦灰石 CaMg(CO3)2 よりなる炭酸塩岩である。大部分の苦灰岩は、石灰岩中の方解石、霰石{あられいし}(いずれの化学成分も CaCO3)がマグネシウムに富む間隙水{かんげきすい}との反応で、苦灰石化(dolomitization)して生じたものである。初めから苦灰岩として堆積{たいせき}したものは、岩塩層や石こう層と共在して、蒸発岩の一部として産出する。ドロマイトは、ち密で不浸透性の部分が多く、帽岩として有用であるが、苦灰石化や二次的な溶解によって孔げきが発達することがあり、良好な貯留岩にもなる。ドロマイトを油層とする油田は、わが国では秋田県の福米沢{ふくめざわ}油田だけであるが、世界的に見ると比較的多い。 |

苦灰岩

ドロマイト
ドロマイト
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/06/21 04:11 UTC 版)
ドロマイト (dolomite) は、鉱物である苦灰石(CaMg(CO3)2)、あるいは岩石である苦灰岩を指す。どちらを指すか区別できないので、苦灰岩のことはドロストーン (dolostone) ともいう。また、鉱石名としても使われる。
鉱石の色は灰色か白色で、石灰石に似ている。石灰石が海水中で変容して生成する。
鉱物としてのドロマイト(苦灰石、白雲石)
岩石としてのドロマイト(苦灰岩、白雲岩)
用途
ほか
産地
参考文献
関連項目
- 鉱物 - 苦灰石
- 岩石 - 苦灰岩
- 鉱石 - ドロマイト
- ドロミーティ
- 佐野市 葛生地区: ドロマイトの採掘が盛んである。
- 国鉄タキ21000形貨車 - ドロマイトを専用種別とする貨車(タンク車)
- 国鉄ホキ5400形貨車 - ドロマイトを専用種別とする貨車(ホッパ車)
外部リンク
- 炭酸塩アトラス
- 石灰石・ドロマイトとは(吉澤石灰工業株式会社)
「ドロマイト」の例文・使い方・用例・文例
ドロマイトと同じ種類の言葉
- ドロマイトのページへのリンク