iMac・iPodの発表
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「Appleの歴史」の記事における「iMac・iPodの発表」の解説
1997年1月のMacworld Expoにて、ジョブズは最新バージョンのMicrosoft Office がMacintosh向けに発売されること、そしてマイクロソフトがAppleに1億5000万ドルの投資を行ったことを発表した。1997年2月9日、AppleによるNeXTの買収が完了し、ジョブズは相談役として正式にAppleに迎えられた。1997年7月、Apple株が記録的な安値を付けたことを受けて、取締役会はアメリオをCEOから解任することを決定した。その後1997年9月よりジョブズが暫定CEOに就任し、Appleの製品ラインナップの再建に取り組み始めた。この時期、ジョブズは有望なデザイナーとしてジョナサン・アイブを見出し、アイブはApple製品の再興に重要な役割を担うようになった。 1998年8月15日、AppleはMacintosh 128Kを彷彿とさせるオールインワン型PC「iMac」を発表した。iMacのデザインチームを率いたアイブは、その後「iPod」と「iPhone」のデザインも手がけることとなる。最新の技術とユニークなデザインを特徴とするiMacは、発売から5カ月で約80万台を売り上げる大ヒットを記録した。2000年、AppleはCasady & Greene(英語版)が1998年に公開したMP3再生ソフト「SoundJam MP(英語版)」を買収した。それに合わせてSoundJam MPの主要な開発者たちはAppleに移籍し、ソフトのインタフェース等を改良し続け、2001年1月に「iTunes」としてリリースした。 2001年3月24日、数年の開発期間を得て、NeXTのOPENSTEPをベースする「Mac OS X」が公開された。Mac OS 9を使い慣れたユーザーの移行を助けるため、Mac OS XはMac OS 9のアプリケーションを使用可能にする「クラシック環境 (Classic Environment)」を用意していた。同年5月19日にはバージニア州とカリフォルニア州で世界初の「Apple Store」がオープンした。 2001年10月23日、Appleは携帯型デジタル音楽プレイヤー「iPod」を発表した。iPodは社会現象的な大ヒットとなり、発売後6年間で1億台を売り上げる成功を収めた。2003年には1曲あたり0.99ドルで音楽をダウンロードできるサービスとして「iTunes Store」が開始され、iPodとの連携機能が用意されていたこともあって、早々にオンライン音楽サービスを牽引する存在となった。2008年6月19日までにiTunes Storeでの累計ダウンロード数は50億回を越えた。2010年までにiTunes Storeは世界最大の音楽小売店となっていた。
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