ヒソップ (柳薄荷)



●地中海沿岸に分布しています。茎には4稜があり基部は木質化します。高さは30~60センチになります。葉は線状披針形で対生し、葉柄はありません。7月から8月ごろ、青紫色の花を咲かせます。まれに白花もあります。葉には弱いハッカの香りがあり、ポテトや豆スープのような素朴な料理の香りづけに利用されます。和名では「やなぎはっか(柳薄荷)」と呼ばれます。
●シソ科ヤナギハッカぞくの常緑多年草で、学名は Hyssopus officinalis。英名は Hyssop。
モナルダ: | モナルダ モナルダ・ディディマ モナルダ・フィスツローサ |
ヤナギハッカ: | ヒソップ |
ヤマハッカ: | 亀葉引起こし 山薄荷 引起こし |
ヒソプ
(hyssop から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/07/29 09:45 UTC 版)
ナビゲーションに移動 検索に移動ヒソプ(hyssop)とは、聖書に登場する植物である。ヘブライ語ではエゾヴ(אזוב)、もしくはエゾブ(Ezob)といい、「ヒソプ」は七十人訳聖書におけるギリシャ語訳である。
聖書
壁際に生える香りを持つ草として記述されている。「出エジプト記」12:22の過ぎ越しの祭りで、子羊の血と混ぜられて、かもいに塗られる。また「レビ記」14:4-7、14:49-51の、らい病の儀式で使われた。「民数記」19章の儀式でもヒソプがきよめに使用される。ダビデは「詩篇」51篇で「ヒソプをもって私の罪を除いてきよめてください」(新改訳聖書)と祈った。ヘブライ書9:19-21にもある。
植物
古代イスラエル滅亡後の長い年月の間に、ヒソプの正体については不明となってしまった。
英語名でヒソップと呼ばれる和名ヤナギハッカは、イスラエル周辺には自生しないことから聖書のヒソプではないと考えられている。今日ではマジョラムの近縁種であるシリアンオレガノ(Origanum syriacum)が聖書のヒソプとみなされている[1]。
脚注
- ^ 『新聖書辞典』
関連項目
参考文献
外部リンク
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