バース
「バース」の基本的な意味
「バース」とは、主に船の停泊場所を指す言葉である。港や埠頭に設けられた係留施設の一部で、船が安全に停泊し、荷物の積み下ろしや乗客の乗降が行われる場所を指す。また、バースは船の大きさや用途に応じて設計され、適切な管理が行われることで港湾機能が円滑に運営される。「バース」の語源
「バース」の語源は、英語の "berth" に由来する。"berth" は、もともと「寝床」や「寝台」を意味する言葉であったが、船において乗員が寝る場所を示すようになり、次第に船が停泊する場所を指すようになった。現在では、日本語でも「バース」というカタカナ表記が一般的に用いられる。「バース」の類語
「バース」には、同じく船の停泊場所を指す言葉として「係留施設」や「停泊地」といった類語が存在する。ただし、「係留施設」はバースの機能を果たす設備全体を指し、「停泊地」は船が停泊する地域や場所を示す言葉であるため、それぞれニュアンスが異なる。「バース」に関連する用語・知識
コンテナターミナル
コンテナターミナルは、コンテナ船がバースに接岸し、コンテナの積み下ろしが行われる専用の施設である。コンテナターミナルには、コンテナを効率的に取り扱うための荷役機器や、コンテナを一時保管するためのヤードが設けられている。RORO船
RORO船(Roll-on/Roll-off ship)は、自走式の車両や建設機械などを積み下ろしするための専用船である。バースに接岸した際には、船内に設けられたランプウェイを利用して、車両が自走で乗り降りすることができる。船舶トラフィックサービス(VTS)
船舶トラフィックサービス(Vessel Traffic Service, VTS)は、港湾や水域内での船舶の動静を監視・誘導するシステムである。VTSは、船舶の位置や速度、コースなどの情報をリアルタイムで把握し、衝突や座礁などの事故を防止するために活用される。「バース」を用いた例文
1. この港には、大型コンテナ船が停泊できるバースが複数設けられている。 2. 船がバースに接岸する際には、パイロットの指示に従って操船を行う。 3. バースの整備が進むことで、港の荷役能力が向上することが期待される。- bert hのページへのリンク