vernacular
「vernacular」とは
「vernacular」とは、特定の地域や社会集団における日常的な言葉遣い、すなわち「方言」や「土語」を指す言葉である。英語の「vernacular」はラテン語の「vernaculus」から派生したもので、「家庭の、国内の」を意味する。この言葉は、特定の地域や集団に固有の言葉や表現を指す際に用いられる。「vernacular」の発音・読み方
「vernacular」の発音は、IPA表記では/vəˈnækjələr/となる。IPAのカタカナ読みでは「ヴァナキュラー」となり、日本人が発音するカタカナ英語では「ヴァナキュラー」と読む。「vernacular」の定義を英語で解説
「vernacular」は、"the language or dialect spoken by the ordinary people in a particular country or region"と定義される。これは、「特定の国や地域で一般の人々によって話される言語や方言」という意味である。「vernacular」の類語
「vernacular」の類語としては、「dialect」、「patois」、「lingo」、「jargon」などがある。これらの単語は、特定の地域や集団の特有の言葉や表現を指す際に使われる。「vernacular」に関連する用語・表現
「vernacular」に関連する用語や表現としては、「vernacular architecture」、「vernacular literature」、「vernacular music」などがある。これらはそれぞれ、「地域性を持つ建築」、「地域性を持つ文学」、「地域性を持つ音楽」を指す。「vernacular」の例文
1. English vernacular(英語の方言)2. The vernacular of New York City(ニューヨーク市の方言)
3. Vernacular expressions(地域性を持つ表現)
4. Vernacular literature(地域性を持つ文学)
5. Vernacular music(地域性を持つ音楽)
6. Vernacular architecture(地域性を持つ建築)
7. The vernacular of the internet(インターネットの方言)
8. Vernacular language(地域性を持つ言語)
9. The vernacular of the southern United States(南部アメリカの方言)
10. The vernacular of the tech industry(テクノロジー業界の方言)
土語
(Vernacular から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/04/13 08:05 UTC 版)
土語(どご、Vernacular language)またはヴァナキュラー言語、地方語、土着語、民衆語、現地語、日常語は、標準的な方言から区別される現地語や現地方言などの言語変種を指す用語である。
概要
土語は例えば国語、文語、典礼言語、科学用語などの高い威信を持つ言語形式、あるいは広範囲のコミュニケーションに用いられるリンガフランカとは対照的である。土語は普通は母語であり、書かれるよりは話される言語であり、成文化された言語よりも社会的威信は低い[1]。土語は、限られた文体での使用、地域方言、社会方言、または独立した言語でありうる、といったさまざまな点で、より威信の高い言語変種とは異なる。
別の定義によれば、土語は、標準語化されていない、あるいは成文化されていない、あるいは伝統文学が存在しない言語である[2][3]。言語標準化の文脈では、「ヴァナキュラー」、「ヴァナキュラー方言」という語は、「非標準方言」を指す語として使われる[4][5]。
具体例
植民地を持った当時の日本において、当該植民地、特に台湾の言語を土語と称して、土語教育を行うことがあった[6]が、日本語教育が中心であり、土語を軽視、蔑視する傾向が存在した[7]。
中国語研究においては、方言の内で分類帰属が不明なものを土語と呼ぶことがある[8]。
関連項目
出典
- ^ Yule, George (27 October 2016) (英語). The Study of Language 6th Edition. Cambridge University Press. ISBN 9781316776780
- ^ Van Keulen, Jean E.; Weddington, Gloria Toliver; DeBose, Charles E. (1998) (英語). Speech, Language, Learning, and the African American Child. Allyn and Bacon. p. 50. ISBN 9780205152681
- ^ Suhardi & Sembiring (2007), p. 61–62
- ^ Fodde Melis (2002), p. 36
- ^ Wolfram, Walt; Schilling-Estes, Natalie (1998). American English: dialects and variation. Malden, Mass.: Blackwell. pp. 13–16.
- ^ 中田敏夫, 蓼継思「『台湾教科用書国民読本』「土語読方」部の日本語訳」『愛知教育大学研究報告. 人文・社会科学』第48巻、愛知教育大学、1999年3月、218-201頁、 hdl:10424/2224、 ISSN 1341-4615、 CRID 1050001338435465472。
- ^ 黄幼欣・「近代日本の他者像研究-第一期期国定教科書(国語読本)にかかれた台湾先住少数民族像」p109
- ^ 飯田真紀「香港における中国語研究の動向」『東京大学中国語中国文学研究室紀要』第5巻、東京大学文学部中国語中国文学研究室、2002年4月、1-13頁、doi:10.15083/00035325、 ISSN 13440187。
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