Variations, interlude et finale sur un theme de J.Ph.Rameauとは? わかりやすく解説

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デュカス(デュカ):ラモーの主題による変奏曲、間奏曲とフィナーレ

英語表記/番号出版情報
デュカスデュカ):ラモーの主題による変奏曲、間奏曲とフィナーレVariations, interlude et finale sur un theme de J.Ph.Rameau作曲年1903年  出版年1907年  初版出版地/出版社: Durand 

作品解説

2007年2月 執筆者: 和田 真由子

ラモーの主題による変奏曲、間奏曲とフィナーレは、ソナタ(1899-1900)と並びデュカス重要なピアノ作品一つである。
である。1903年作曲され同年3月、エドゥアール・リスレールによって初演された。この曲は大きく3つのグループ分けることが出来る。一つ目は、最初の1~6変奏二つ目は、第7~10変奏間奏曲三つ目終曲である。各変奏において、異な主題の展開がみられることが特徴である。各変奏中において、主題さまざまな要素拡大されフィナーレでは神格化され主題が完全な形で再提示される

テーマラモークラヴサン曲集より第四組曲の(メヌエット)。曲そのものはあまり印象の強いものではない。
第1変奏ニ長調 4分の3拍子 主題旋律がより優しくメロディアス奏される
第2変奏ロ短調 4分の2拍子 全曲とは対照的な性格で、2拍子で力強いリズムのゆれが印象に残る。
第3変奏ニ長調 16分の6拍子急がずに)再びニ長調もどる。4声からなり音の響き繊細に織り上げられていく。低音部の主要旋律浮かび上がるように。
第4変奏ニ長調 4分の4拍子 シンコペーションリズムによって混乱した感覚与えられる三連音の伴奏にのせて、主題現れるが、和声的にもめまぐるしい変化をみせる。
第5変奏ニ長調 4分の3拍子緩徐に)深みのある音色対位法的に奏される楽想重苦しく奇妙で、しかし神秘的な美しさがある。
第6変奏ニ長調 4分の3拍子 ワルツのように奏される。この変奏において、もとの主題断片としてしか存在していない。
第7変奏ニ長調 4分の5拍子(かなり活発に)もとの主題を形として見出すことはできない。ヴィルティオーゾ的な要素が強い、早急で、きまぐれな曲。
第8変奏ニ長調 4分の4拍子 主題リズム構造旋律構造断片的に拡大縮小された形で示されている。わきあがるのような激しさをもった変奏
第9変奏ニ長調 8分の9拍子 素朴だ活気あるリズムにのせて、左手はっきりした形で主題奏される
第10変奏ニ長調 4分の3拍子 主題とのつながりをはっきりとみとめることはできないが、和声的つながり維持している。舞曲風の優雅な変奏
第11変奏ニ短調 4分の3拍子暗く、かなりゆっくり) 重苦しく深みはまっていくような第一主題第二主題は完全和音進行によって美しく示される
間奏曲即興的な要素の強い変奏暗く重い調子徐々に開けてフィナーレむかって輝きをはなちはじめる。
フィナーレこれまでの重さ暗さふっきれたような活気輝き満ちている。もとの主題は完全な形で再現されるフィナーレにふさわしい高揚をみせ、静まりをみせ、最後潔く曲を閉じる。




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