vs マルケス 第3戦
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「マニー・パッキャオ」の記事における「vs マルケス 第3戦」の解説
2011年11月12日、MGMグランド・ガーデン・アリーナで3度目の防衛戦。2階級下のWBAスーパー・WBO世界ライト級王者のファン・マヌエル・マルケスとウェルター級の規定体重147ポンドを3ポンド下回る144ポンド契約のキャッチウェイトで対戦。試合前の予想は、過去2戦(1勝1分)は接戦だったものの、それ以降パッキャオが強豪相手にライト級からスーパーウェルター級までを制覇しているのに対して、マルケスはライト級を主戦場にしておりスーパーライト級以上の階級での試合経験は一度しかなく、その時もメイウェザーに一方的に敗れており、また年齢も32歳のパッキャオに対してマルケスは38歳であったことなどから、パッキャオ圧倒的有利の下馬評で、オッズもパッキャオが1対7 で圧倒的有利と予想されていた。試合はマルケスの巧みなカウンターに大苦戦を強いられ、5回と9回に激しく打ち合う場面が見られたがお互い最後までダウンのない接戦の末、2-0(114-114、115-113、116-112)の僅差判定勝ちでパッキャオが辛くも3度目の防衛に成功した。しかし、判定が告げられると会場の観客からブーイングが起こり、リングにビンが投げられるなど判定に不満の声が多くあがり、この試合を生中継したHBOの解説者も採点を116-112とつけマルケスの勝利を支持した。リングマガジン公式ウェブサイトの統計でも、リングサイドに陣取った20人のメジャー媒体の記者のうち12人がマルケス勝利、ドローが7人、パッキャオ勝利と付けたのはBoxing Digestの記者1人だけであった。さらにリングサイドで見ていたフィリピン人ボクシングライターも「僅差ながらパッキャオの負けだった」と発言した、デイリーニューズの記者も116-112でマルケスの勝ちと採点し、「盲目なジャッジあるいは不正をしたジャッジによってマルケスの勝ちが盗まれた」と判定を批判した。なお、試合を通しての当てたパンチの数は、マルケスが436発中138発命中、パッキャオは578発中176発命中とパッキャオが上回っている。また強打の数でも僅差ながらパッキャオが上回っていた。試合後マルケスは「対戦相手と一緒に3人のジャッジとも戦わなければならなかったのは厳しかった」とジャッジの採点に不満を漏らした。この試合でマルケスは500万ドル、パッキャオは2200万ドルのファイトマネーを獲得した。この試合は年末にリング・マガジン読者の投票により『年間最高“判定を盗まれた”試合』(不当判定試合)に選ばれている。
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