ティレル・009とは? わかりやすく解説

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ティレル・009

(Tyrrell 009 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/07/29 17:46 UTC 版)

ティレル・009
009(マロリーパーク、2008年)
カテゴリー F1
コンストラクター ティレル
デザイナー モーリス・フィリップ英語版
先代 ティレル・008
後継 ティレル・010
主要諸元
エンジン フォードコスワースDFV 2993cc V8 NA ミッドエンジン
タイヤ グッドイヤー
主要成績
チーム チーム・ティレル
キャンディ・チーム・ティレル
ドライバー ジャン=ピエール・ジャリエ
ディディエ・ピローニ
ジェフ・リース
デレック・デイリー
出走時期 1979年 - 1980年
コンストラクターズタイトル 0
ドライバーズタイトル 0
通算獲得ポイント 31
初戦 1979年アルゼンチンGP
出走 優勝 表彰台 ポール Fラップ
17 0 4 0 0
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ティレル・009(Tyrrell 009)は、ティレル1979年開幕戦から1980年第2戦まで使用したフォーミュラ1カー。デザイナーはモーリス・フィリップ英語版。最高成績は3位。

解説

ティレル初のグラウンド・エフェクト・カーとして製作。全体的なスタイルは前年のワールドチャンピオン、マリオ・アンドレッティが009を目にして驚いた[1]という話があるほど、ロータス・79と酷似していた。

009は7台が製作され[2]、そのうちの5台がレースに出走した[2]

1979年

前年までのスポンサー、シティバンクエルフが撤退し[1]、スポンサーがないままシーズンに突入。シーズン途中よりイタリアの家電機器メーカー、キャンディがスポンサーに付いた。ドライバーはジャン=ピエール・ジャリエディディエ・ピローニ。このほかジャリエの代理でジェフ・リースデレック・デイリーがドイツGPとオーストリアGPにスポットで、カナダGP以降はデイリーを含めた3台体制をとった。ジャリエが南アフリカGPとイギリスGP、ピローニがベルギーGPとアメリカGPでそれぞれ3位を記録するなど28ポイントを獲得した。

1980年

ニューマシン、010投入までのつなぎとして、ジャリエとレギュラードライバーに昇格したデイリーがドライブ。デイリーがアルゼンチンGPで4位入賞した。この後、南アフリカGPから010が登場した[3]ため、役目を終えた。

スペック

シャシー

キャンディカラーの009

エンジン

成績

(key)

チーム タイヤ No. ドライバー 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 ポイント 順位
1979 チーム・ティレル G ARG
BRA
RSA
USW
ESP
BEL
MON
FRA
GBR
GER
AUT
NED
ITA
CAN
USA
28 5位
3 ピローニ Ret 4 Ret DSQ 6 3 Ret Ret 10 9 7 Ret 10 5 3
4 ジャリエ Ret Ret 3 6 5 11 Ret 5 3 Ret 6 Ret Ret
4 リース 7
4
33[4]
デイリー 8 Ret Ret
1980 キャンディ・チーム・ティレル G ARG
BRA
RSA
USW
BEL
MON
FRA
GBR
GER
AUT
NED
ITA
CAN
USA
12* 6位
3 ジャリエ Ret 12
4 デイリー 4 14
  • *ティレル・010が獲得した9ポイントを含む。

脚注

  1. ^ a b 『オートスポーツ』 三栄書房、1979年3月1日号、17頁。
  2. ^ a b Tyrrell 009 race history”. OldRacingCars.com. 2012年8月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年11月19日閲覧。
  3. ^ Tyrrell 010 race history”. OldRacingCars.com. 2013年4月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年11月19日閲覧。
  4. ^ カナダGPより。

外部リンク




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