アロウズ・A2とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > アロウズ・A2の意味・解説 

アロウズ・A2

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/07/24 15:02 UTC 版)

アロウズ・A2
カテゴリー F1
コンストラクター アロウズ
デザイナー トニー・サウスゲート, デイヴ・ウォス
先代 アロウズ・A1B
後継 アロウズ・A3
主要諸元
シャシー アルミニウム モノコック
エンジン フォード-コスワース DFV 3.0リッター, 470馬力, V8, NA,
トランスミッション ヒューランド製 FGA 400, 前進5速 + 後進1速 セミAT
重量 591kg
燃料 フィナ
タイヤ グッドイヤー
主要成績
チーム ヴァルシュタイナー・アロウズ・レーシングチーム
ドライバー 29. リカルド・パトレーゼ
30. ヨッヘン・マス
初戦 1979年フランスグランプリ
出走 優勝 ポール Fラップ
8 (7 start) 0 0 0
テンプレートを表示

アロウズ・A2 (Arrows A2) は、アロウズ1979年のF1世界選手権参戦用に開発したフォーミュラ1カートニー・サウスゲート、デイブ・ウォスが設計した

概要

A2は史上初のウィングカーであるロータス・78の設計にも関わったトニー・サウスゲートが設計した。車体全体、特にサイドポンツーンからリアウィング最後端・ディフューザーまでを一枚の翼に見立てた形状のウィングカーとし、全体で高いダウンフォースを得ようという意欲作であった。メインスポンサーのヴァルシュタイナー英語版のカラーである金色に塗装された車体は「黄金の弾丸」と呼ばれた[1]

フロントサスペンションもウィング状のエアロパーツでカバーし、その後方の長いサイドポンツーンと一体化するようなフォルムとされたほか、ベンチュリ・トンネルをより機能させるためにサイドの路面と設置する下端部はスカートで完全に閉じられていた。フロントウィングの装着を考慮しない短く丸められた車体前部、のように突き出したサイドミラー、複雑な形状のリアウィングを装着していた。

床下のベンチュリ構造のアウトレットを少しでも拡げるため、DFVエンジンは前傾角を付けてシャーシに搭載されていた[2]風洞実験では高いダウンフォースを示し、その性能が期待されたが、実走してみるとシャシーの剛性に欠けた。その補強をした結果、車重が増加することとなった。

1979年の第8戦フランスGPから投入され、ヨッヘン・マスがドイツGPとオランダGPでそれぞれ6位に入り、ポイントを獲得している。

F1における全成績

(key) (太字ポールポジション

シャシー エンジン タイヤ No ドライバー 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 ポイント 順位
1979年 アロウズ・A2 フォード コスワース
DFV V8
G ARG
BRA
RSA
USW
ESP
BEL
MON
FRA
GBR
GER
AUT
NED
ITA
CAN
USA
5* 9
29 リカルド・パトレーゼ 14 Ret Ret Ret Ret 13 Ret
30 ヨッヘン・マス 15 Ret 6 Ret 6 Ret DNQ DNQ

*( 1979年のポイントの内3ポイントは前型アロウズ・A1Bの成績。)

参照

外部リンク




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「アロウズ・A2」の関連用語

アロウズ・A2のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



アロウズ・A2のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのアロウズ・A2 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS