System.Security.Cryptography.Pkcs 名前空間

.NET Framework クラス ライブラリ リファレンス

System.Security.Cryptography.Pkcs 名前空間

メモ : この名前空間は、.NET Framework version 2.0 で新しく追加されたものです。

System.Security.Cryptography.Pkcs 名前空間は、PKCS (Public Key Cryptography Standards) のプログラミング要素を提供します。たとえば、データの署名、キーの交換、証明書の要求、公開キー暗号化/復号化といったセキュリティ機能を実現するメソッドが含まれます。
クラス

	クラス	説明
	AlgorithmIdentifier	AlgorithmIdentifier クラスは、暗号操作に使用するアルゴリズムを定義します。
	CmsRecipient	CmsRecipient クラスは、CMS/PKCS #7 メッセージの受取人を定義します。
	CmsRecipientCollection	CmsRecipientCollection クラスは、CmsRecipient オブジェクトのコレクションを表します。CmsRecipientCollection には、ICollection インターフェイスが実装されます。
	CmsRecipientEnumerator	CmsRecipientEnumerator クラスは、CmsRecipientCollection コレクションに必要な列挙機能を提供します。CmsRecipientEnumerator には、IEnumerator インターフェイスが実装されます。
	CmsSigner	CmsSigner クラスには署名機能が用意されています。
	ContentInfo	ContentInfo クラスは、CMS/PKCS #7 標準文書で規定されている CMS/PKCS #7 ContentInfo データ構造体を表します。このデータ構造体は、すべての CMS/PKCS #7 メッセージの基礎となるものです。
	EnvelopedCms	EnvelopedCms クラスは、エンベロープ データの CMS/PKCS #7 構造体を表します。
	KeyAgreeRecipientInfo	KeyAgreeRecipientInfo クラスは、キーの承諾の受取人情報を定義します。キーの承諾アルゴリズムでは、共有用の暗号化キーの生成に双方が関わり、使用するキーについて相互の承諾を確立する Diffie-Hellman キーの承諾アルゴリズムを使用するのが一般的です。これは、当事者の一人がキーを生成し、一方的に相手に送信するキー トランスポートアルゴリズムとは対照的です。
	KeyTransRecipientInfo	KeyTransRecipientInfo クラスは、キー トランスポートの受取人情報を定義します。キー トランスポートアルゴリズムでは、差出人が共有用の暗号化キーを生成し、それを受取人に配布することによって、受取人との間で暗号化通信を可能にする RSA アルゴリズムを使用するのが一般的です。これは、当事者の双方がキーの生成に関わることによって、使用する暗号化キーについて相互の合意を確立するキーの承諾アルゴリズムとは対照的です。
	Pkcs9AttributeObject	CMS/PKCS #7 および PKCS #9 の操作に使用する属性を表します。
	Pkcs9ContentType	Pkcs9ContentType クラスは、CMS/PKCS #7 メッセージのコンテンツ タイプを定義します。
	Pkcs9DocumentDescription	Pkcs9DocumentDescription クラスは、CMS/PKCS #7 メッセージのコンテンツの説明を定義します。
	Pkcs9DocumentName	Pkcs9DocumentName クラスは、CMS/PKCS #7 メッセージの名前を定義します。
	Pkcs9MessageDigest	Pkcs9MessageDigest クラスは、CMS/PKCS #7 メッセージのメッセージ ダイジェストを定義します。
	Pkcs9SigningTime	Pkcs9SigningTime クラスは署名日時を定義します。認証の日付と時刻がデジタル署名に付加されている場合、Pkcs9SigningTime オブジェクトを CmsSigner オブジェクトの認証属性として使用できます。
	PublicKeyInfo	PublicKeyInfo クラスは、公開キーに関連付けられた情報を表します。
	RecipientInfo	RecipientInfo クラスは、CMS/PKCS #7 メッセージの受取人に関する情報を表します。RecipientInfo クラスは、KeyAgreeRecipientInfo クラスおよび KeyTransRecipientInfo クラスによって継承される抽象クラスです。
	RecipientInfoCollection	RecipientInfoCollection クラスは、RecipientInfo オブジェクトのコレクションを表します。RecipientInfoCollection には、ICollection インターフェイスが実装されます。
	RecipientInfoEnumerator	RecipientInfoEnumerator クラスは、RecipientInfoCollection コレクションに必要な列挙機能を提供します。RecipientInfoEnumerator には、IEnumerator インターフェイスが実装されます。
	SignedCms	SignedCms クラスは、CMS/PKCS #7 メッセージの署名と検証を可能にします。
	SignerInfo	SignerInfo クラスは、CMS/PKCS #7 メッセージを表す SignedCms オブジェクトに関連付けられた署名者を表します。
	SignerInfoCollection	SignerInfoCollection クラスは、SignerInfo オブジェクトのコレクションを表します。SignerInfoCollection には、ICollection インターフェイスが実装されます。
	SignerInfoEnumerator	SignerInfoEnumerator クラスは、SignerInfoCollection コレクションに必要な列挙機能を提供します。SignerInfoEnumerator には、IEnumerator インターフェイスが実装されます。
	SubjectIdentifier	SubjectIdentifier クラスは、サブジェクトの識別子のタイプ (CmsSigner や CmsRecipient など) を定義します。サブジェクトは、証明書の発行者とシリアル番号またはサブジェクト キーによって識別できます。
	SubjectIdentifierOrKey	SubjectIdentifierOrKey クラスは、サブジェクトの識別子のタイプ (CmsSigner や CmsRecipient など) を定義します。サブジェクトは、証明書発行者とシリアル番号、サブジェクト キーのハッシュ、またはサブジェクト キーによって識別できます。

列挙型

	列挙体	説明
	KeyAgreeKeyChoice	KeyAgreeKeyChoice 列挙型は、キーの承諾プロトコルで使用するキーのタイプを定義します。
	RecipientInfoType	RecipientInfoType 列挙型は、受取人情報のタイプを定義します。
	SubjectIdentifierOrKeyType	SubjectIdentifierOrKeyType 列挙型は、サブジェクトの識別方法を定義します。
	SubjectIdentifierType	SubjectIdentifierType 列挙型は、サブジェクト識別子のタイプを定義します。