Silicon Valley

実用日本語表現辞典

シリコンバレー

英語：Silicon Valley

シリコンバレー（英: Silicon Valley）とは、米国カリフォルニア州のサンフランシスコ湾の南岸周辺の通称。コンピュータテクノロジーの分野に関連する（いわゆるIT系の）企業が多く所在することで知られている。「シリコンバレー」という呼称は区画の定まった地域名ではなく、むしろIT企業が多く所在する地域一帯という程度の意味合いである。サンノゼ、サンタクララ、クパティーノ、マウンテンビュー等々の都市が「シリコンバレー」に含まれる（ことが多い）。

シリコンバレーの名が冠する「シリコン」とはケイ素（珪素）のことであり、半導体の材料としてよく知られている。戦後1950年代から半導体の開発・製造を主とする事業者が相次いで半導体製造会社を設立したことが、シリコンバレーという呼び名の由来となっている。「トランジスタの父」とも呼ばれるウィリアム・ショックレー（William Shockley）の「ショックレー半導体研究所」がマウンテンビューに置かれ、世界初の商用ICを開発したフェアチャイルド・セミコンダクターがサンノゼに、現IC最大手のインテルがサンタクララに設置されている。

シリコンバレーでは半導体産業に限らず、ソフトウェア開発やインターネット関連サービスを手がける事業者なども多く事業所を構えるようになり、特にスタートアップ企業（いわゆるベンチャー企業）が本拠地を置くようになった。スタートアップ企業から世界的な大企業に躍進した企業も多い。そうしてシリコンバレーに「起業とイノベーションの聖地」というイメージが確立されるに至っている。

シリコンバレーには世界中から若く優秀な人材が集まる。そのため周辺地域は多国籍といえる。

シリコンバレーは概して物価が高いとされる。特に地価が高く、住まいの賃料は世界屈指の水準といえる。物件は高い上に空きが少ないという。そうした点を顧慮すると、シリコンバレーは生活しやすい地域かどうかは人による。

（2020年1月6日更新）

デジタル大辞泉

シリコン‐バレー【Silicon Valley】

読み方：しりこんばれー

米国カリフォルニア州の都市サンフランシスコの南方にあるサンノゼ・サンタクララ付近一帯の通称。半導体・IT企業が集中しているのでいう。

IT用語辞典バイナリ

シリコンバレー

【英】silicon valley

シリコンバレーとは、アメリカ合衆国のサンフランシスコの南に位置するサンタクララ・パロアルト・サンノゼ地区の通称である。

シリコンバレーはサンフランシスコの南方約48km、ロサンゼルスの北方約620kmに位置している。Intel、Sun Microsystems、Oracle、Googleなど数多くのコンピュータ関連企業が集まっており、米国のみならず世界中の情報通信産業のメッカとなっている。

シリコンバレーの発祥は、トランジスタを発明した人物の1人であるウィリアム・ショックレー（William Bradford Shockley）氏がこのエリアに研究所を設立したことである。その後、半導体（シリコン）企業が多く集まったこと、山脈に挟まれた谷間（バレー）であることからシリコンバレーという名が付いたとされている。

なお、シリコンバレーは「バレー」（谷）と名が付いているが、山と山の間隔が広いため谷間というよりは盆地というべき地形になっている。

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参照リンク
SiliconValley.com
Silicon Valley Japanese Entrepreneur Network（SVJEN)

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