RD-270とは? わかりやすく解説

RD-270

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/08/31 04:50 UTC 版)

RD-270 (ロシア語: Ра́кетный дв́игатель 270, Rocket Engine 270, 8D420) は、1960年から1970年にかけてソビエトOKB-456(第456設計局)によって開発された単体の燃焼室を備えた二液推進系の液体燃料ロケットである。月面到達を目指すUR-700とUR-900ロケットシリーズの第一段に使用される予定だった。1970年12月31日に搭載予定のロケットと共に開発は中止された。ソビエトとロシアにおいて単体の燃焼室のロケットエンジンとしては最も高推力で、地表で640tの推力だった。推進剤には非対称ジメチルヒドラジン (UDMH) と四酸化二窒素 (N2O4) が使用された。燃焼室圧力は当時最大の約26 MPaだった。この圧力を達成するために、燃焼室へ送る前の推進剤は、酸化剤リッチと燃料リッチの状態で駆動する二組のタービンを駆動した(フルフロー二段燃焼サイクル)。これにより地表での比推力は301秒に達した。 1970年12月11日にロケット本体とともに開発が凍結され、試験用エンジンのみが残された。 2009年時点においてソビエトとロシアにおいて単一の燃焼室のエンジンとしては最も強力である。




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RD-270

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/09/11 15:44 UTC 版)

二段燃焼サイクル」の記事における「RD-270」の解説

UR-700UR-900ロケットの1段目のエンジン使用される推進剤非対称ジメチルヒドラジン (UDMH) /四酸化二窒素

※この「RD-270」の解説は、「二段燃焼サイクル」の解説の一部です。
「RD-270」を含む「二段燃焼サイクル」の記事については、「二段燃焼サイクル」の概要を参照ください。

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