QSVのバージョン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/28 00:48 UTC 版)
「Intel Quick Sync Video」の記事における「QSVのバージョン」の解説
詳細は「Table of supported video compression and decompression algorithms」を参照 QSVは2010年9月13日に発表され、Clarkdaleプラットフォームから実装が行われた。また、QSVの一部機能はIntel Clear Videoの名前で5年前にリリースされたCantigaチップセットから一部機能が実装が開始されていた 。 バージョン1 (Sandy Bridge) Sandy Bridge世代のCPUに搭載されたバージョン。一方で同世代のPentium、及び、Celeronには搭載されなかった。H.262/MPEG-2 Part 2 、VC-1のデコード、H.264/MPEG-4 AVCのエンコード、及び、デコードがサポートされた。 バージョン2 (Ivy Bridge) Ivy Bridge世代のCPUに搭載されたバージョン。Quick Syncの実装が新しい世代に更新されている。また、JPEGのデコードがサポートが追加された。 バージョン3 (Haswell) Haswell世代のCPUに搭載されたバージョン。Ivy Bridgeと比べて同程度の時間でより高品質なエンコードを目標に設計された[要出典]。最高品質(TU1)設定でのエンコードではIvy Bridgeと同程度の速度でより高品質に、最高速度(TU7)設定でのエンコードではIvy Bridgeに比べてより高速でより高品質な結果となる[要出典]。また、Ivy Bridgeと比べて消費電力が削減された。 バージョン4 (Broadwell) Broadwell世代のCPUに搭載されたバージョン。GT3のGPUでは、独立した2つのビットストリームデコーダーが搭載され、エンコードを実行中であってもハードウェアによる再生支援ができるようになった。VP8のデコードに対するサポートが追加された。 バージョン5 (Skylake) Skylake世代のCPUに搭載されたバージョン。H.265/HEVC 8bitメインプロファイルのエンコード・デコード、及び、H.265/HEVC 10/10-bitメインプロファイル、VP9のデコードのサポートが追加された。また、JPEGデコードの対応サイズが16,000px×16,000pxに拡張された。 バージョン6 (Kaby Lake, Coffee Lake, Gemini Lake) Kaby Lake世代のCPUに搭載されたバージョン。H.265/HEVC 10/10-bitメインプロファイル、VP9のエンコード、及び、VP9 10bitのデコードのサポートが追加された。 バージョン7 (Ice Lake) VP9 4:4:4デコード、VP9エンコード (最大10ビット、4:4:4)、HEVC 4:2:2, 4:4:4 エンコード・デコードのサポートが追加された。HDR10 Tone Mapping 、Open Source Media Shaders 、HEVCハードウェアエンコードの品質も向上している 。 バージョン8 (Tiger Lake, Rocket Lake, Alder Lake, Raptor Lake) VP9 12ビット、12ビット 4:4:4 ハードウェアデコード、HEVC 12ビット 4:2:0, 4:2:2, 4:4:4 ハードウェアデコードのサポートが追加された 。第12世代プロセッサ(Alder Lake以降)およびIntel XE(DG1/SG1)では、10ビット 4:2:0 16K 静止画と8ビット 4:2:0 4K, 2K 動画を含むネイティブ AV1 デコードもサポートされる。
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