PC-9821登場後
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「98NOTE」の記事における「PC-9821登場後」の解説
デスクトップ機でPC-9821シリーズの登場後、1993年(平成5年)のPC-9801NS/Rからは3モードFDDを搭載し、1.44MBのFDにも対応した。その後は同年5月のPC-9821Neを筆頭にアーキテクチャのPC-9821化が進んだが、シリーズ名は引き続き98NOTEを名乗った。このPC-9821Neや同時期のPC-9801NX/Cからはメモリの内部増設は機種毎のメモリ専用スロットに一本化され、独自のRAMカードスロットが廃止されてJEIDA4.1/PCMCIA2.0のPCカードスロットが搭載された。98NOTE LIGHTシリーズでは1994年のPC-9801NL/RからB5ファイルサイズに小型化されたが、これ以降の小型機では拡張バスコネクタやRAMドライブが省略されるようになった。同時期のPC-9801NS/Aからはプリンタポートが双方向対応の36ピンになるなど、コネクタ類がPC-9821時代の規格に置き換わっていった。16MB以上の増設メモリに対応したのもこの頃である。同年のPC-9821Np・NsからはJEIDA4.2/PCMCIA2.1仕様のPCカードスロットが搭載されたほか、内蔵HDDは約4.3GBまで扱えるようになった。また、Npはシリーズで初めてWindows Sound System (WSS) 相当のPCM音源を搭載した。これ以前の98NOTEには一部の小型機を除きPCカードスロットの他に110ピンのコネクタ式の拡張バスを備えていたが、PC-9821Ne2からは廃止され、Np/Nsでは198ピン仕様のものが採用されたものの、それ以降はNf/NxおよびNaシリーズに搭載されたのみに終わっている。Ne2以前のカラーLCDモデルではすべてTFTカラー液晶ディスプレイが採用されていたが、PC-9821NdからはDSTNカラー液晶モデルも投入されるようになった。この頃までは8MHz相当の動作モードも持っていたが、やがてLowモードの設定は従来のMiddleモードに相当する386SXから486SX程度の速度になっていった。小型機ではPC-9821Ldから9821型番のカラーモデルが登場した一方で、その下位機種に相当するPC-9801NL/Aを最後にPC-9801型番の98NOTEは終息した。PC-9821型番の98NOTEは、1995年のPC-9821Nmを除いて液晶ディスプレイがすべてカラー表示可能となっている。また、同時期の上位機PC-9821Nfでは、98NOTEで初めてPentiumを搭載した。PC-9821Ne3、Nd2からはIrDAを搭載するようになった。PC-9821NxやNa7以降の一部の上位機種では、OPNA互換のFM音源を搭載した機種も登場した。
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