OINへの参加方法
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/29 14:05 UTC 版)
「Open Invention Network」の記事における「OINへの参加方法」の解説
OINは3つの参加者層を持つ。それぞれの参加者層は自社が行った発明、保持する特許の尺度に合わせ、オープンソース推進並びにGNU/Linuxコミュニティのための自由を前進させることを保証する手助けを担う。 Founding Members — OINは6つの先進的団体により設立された。それぞれ知的財産権と何らかの関連を持つ企業であり、Linuxを基にしたシステムの有効性と保護をミッションとするOINに賛同し、その設立に関わったオリジナルのメンバーである。OIN Founding Membersは、IBM、NEC、ノベル、フィリップス、レッドハットそしてソニーから成る。 Associate Members — Associate Members(賛助会員)はLinuxベースシステムへの移行、マイグレーションを推進し、成熟した市場への変化を担うなどLinux関連において指導的立場にある企業から募集される。Associate Membersは彼らのOINへの誓約とOINのメンバー活動を目的として、Linuxコミュニティへのコミットメントを行い、Linuxベースシステムの成長の妨げとなる特許の問題を広く知らしめるため活動する。 Licensees — Linuxシステムに対し保持する特許ポートフォリオを行使しないと約束する任意の企業、団体がOINのLicensees(ライセンシー)となる資格がある。Licenseesは成長する価値ある戦略的特許ポートフォリオにロイヤルティー・フリーでアクセス可能となる権利を得るだけではなく、OINが懸念するLinuxが関連する特許問題に対しOINと逐次情報交換を行うことができる。また、OINが提供するLinux Defendersなどのリソースへのアクセスが可能となる。Linux DefendersはLinuxに対し潜在的に影響を与える特許問題の対処を目的として設立された下部組織である(後述)。Founding Members、Associate Membersも含めたOINのLicenseesはGNU/Linuxの作り出すエコシステムの中で、「行動の自由」を完全に得るということ保証する共通の目標を持つ企業コミュニティに対しても関与を深める。彼らの統一したLinuxへのコミットメントを通じて、Linux、それだけではなく、フリーソフトウェア、オープンソースソフトウェアによる技術革新と対立する企業によって引き起こされる特許攻撃の負の効果をできる限り軽減する。 2010年6月22日、OINは新しいAssociate Memberプログラムと、ライセンシーのCanonicalを最初のAssociate Membersに任命することを発表した。この発表は、反ソフトウェア特許活動家でソフトウェア特許反対運動"NoSoftwarePatents"の創設者であり、欧州のロビイストとして有名であるフローリアン・ミュラー(英語版、ドイツ語版)の非難を招いた。彼はOINは透明性が欠如しており、受け入れる特許防護のスコープが恣意的に定義されていることに対し以前からOINを批判していた。
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