Linux Defenders
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/29 14:05 UTC 版)
「Open Invention Network」の記事における「Linux Defenders」の解説
知的財産の買収とロイヤルティー・フリーでのライセンシングによるLinux保護の活動だけではなく、OINはもはや特許攻撃の道具にしか使われないような低品質の特許とそれを運用するパテント・トロールを根絶やしにするためのフリー・サービスを提供かつ後援している。貧困な発想の特許の根絶と高品質な特許のみを保護することを目的として、このLinux Defendersプログラムは個人、団体が、以下に述べる関連プロジェクトへ効率よく貢献できるようになっている。 “Defensive Publications” - 特許をまだ取得されていない「既知の」発明を集積し、広く公開する防衛的開示(英語版)プロジェクト。このような発明に基づく後発特許の出願審査請求を各国特許庁に却下させることを促すのがその主な目的である。概して防衛的開示というのは、Linuxだけではなく、より広く、オープンソースコミュニティが有用な先行技術(英語版)を創り出す契機となる。これら先行技術は、Linux自身ならびにその「行動の自由」すなわち 製品、サービス、アプリケーションにおけるイノベーションの発展のためのLinux利用に対し有利に働く。 “Peer-to-Patent(英語版)” - 特許審査における透明性確保と進歩性、新規性検証の新たな手法として日本国特許庁など各国の特許庁にも注目されているオンライン・ピア・レビューシステム。USPTOによるパイロット・テストが実施されている。このプログラムは、Linuxだけではなく、より広く、オープンソースコミュニティからの先行技術の提供を求めるコミュニティ・プログラムであり、特許審査官により現在審査中の公開特許請求に対し、それと関連する先行技術を審査官に通知することを目的としている。このようにして各国特許庁に関連する先行技術についての注意を促し、最も進歩性、新規性の高い発明にのみ実際に特許を与えることにつなげる。 “Post-Issue Peer to Patent” - 前述のパイロット・プログラムと同様に、Linux、そしてより広くオープンソースコミュニティからの先行技術の提供を求めるUSPTOのプロジェクト。このプロジェクトの目的は、各国特許庁の関連先行技術の認識不足により誤って認可されてしまった特許の無効化を求めることである。 Linux Defendersはすべての貢献者に対し無償で提供される。Defensive Publicationsのデータベースには各国の特許審査官がアクセスでき、そのホスティングは本コミュニティ・プログラムのスポンサーにより賄われている。
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