NEACシステム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/25 00:32 UTC 版)
1961年に日本電気はオフィスコンピュータの先駆けとなる超小型パラメトロン式コンピュータ NEAC-1200シリーズ を発表した。1973年8月にはNEACシステム100を発表。営業本部を設置して販売店を増やし広汎に宣伝を行ったことで、同年10月には月360台を受注というかつてない数字を記録し、ベストセラーになった。この頃競合他社も同様の事務用小型コンピュータを投入しており、こうした状況を受けて日本電子工業振興協会 (JEIDA) はこれらをオフィスコンピュータと呼んだ。1975年にはJEIDAが「オフィスコンピュータ」の定義付けを行い、この用語は通産省でも用いられるようになった。 NEAC-1201 (1961年) パラメトロン。メモリは250ワード(ワード長不明)。 NEAC-1210 (1964年) パラメトロン。メモリは磁気コアで500ワード(ワード長不明)。 NEAC-1240 (1967年) IC。演算速度は1210の200倍。メモリは磁気コアで1600ワード。 NEAC システム100 (1973年) 16ビット。メモリはICで16Kワード (32KB)。通信制御機能を内蔵し、9種類の基本システム、アプリケーションシステムを自動作成する「APLIKA」、初心者向けの簡易言語「BEST」、国際言語のCOBOLを備えた。 NEAC システム100G, 100H (1975年) システム100の後継機種。 NEAC システム100E, 100F, 100J (1976年) 16ビットマイクロプロセッサ μCOM-16を採用。全面LSI化。 NEAC システム50, 100/40, 100/60, 100/80, 150 (1978年) プロセッサにμCOM-1600を採用。初の日本電気製8インチFDD「FYD153」を搭載。新規開発の対話指導型オペレーティングシステム ITOSを採用したが、当初はそれによるトラブルが続出した。米国では「ASTRA」の名称で発売。 NEAC システム50II, 100II/40, 100II/60, 100II/80, 150II (1980年) それぞれシステム50, 100, 150の後継機種。
※この「NEACシステム」の解説は、「NEAC」の解説の一部です。
「NEACシステム」を含む「NEAC」の記事については、「NEAC」の概要を参照ください。
- NEACシステムのページへのリンク