MRAP-I(現有取得計画)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/29 23:38 UTC 版)
「MRAP」の記事における「MRAP-I(現有取得計画)」の解説
MRAP-Iは、既に生産されている装甲車両を取得して、それを必要としているイラクに送る計画である。現在のMRAP-I計画では用途別に3つのカテゴリーに分けられている。 カテゴリー1 MRAP-MRUV(Mine Resistant Utility Vehicle、耐地雷汎用車輌)と名付けられた6人乗りの車輌は、市街地でのパトロールや連絡などに使用されることを目的とされている。 カテゴリー2 MRAP-JERRV(en:JERRV, Joint Explosive Ordnance Disposal Rapid Response Vehicle、統合爆発物処理即応車輌)と名付けられた10人乗りの車輌はカテゴリー1より1回り大きな車体で防護性能も高く、コンボイ車列の先頭での護衛任務や兵員輸送、傷病兵後送、戦闘工兵輸送などの任務が主な目的とされている。 カテゴリー3 爆発物処理やIED除去に特化した5人または6人乗りの車両である。 いずれのカテゴリーの車輌も路上最大速度は105km/h(65マイル/h)で不整地では8km/h(5マイル/h)の走行能力が求められており、483km(300マイル)以上の航続距離を備える必要がある。車体の下で地雷が爆発しても装甲に穴が空かないことや、タイヤの空気が抜けても48km/h(30マイル)で48km(30マイル)以上の走行が可能なランフラット・タイヤが求められる。ディーゼルエンジンの使用が義務付けられ、被害時にガソリンによる爆発的な燃焼を避けている。燃料には通常のディーゼル燃料以外にもJP-5やJP-8が使えることが求められている。 各カテゴリーを合わせた2007年後半の段階での発注は8,000輌程であるが、最終的な発注台数は今後も増えて、1-2万輌になると見積もられている。
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