Le Diable au corps (novel)とは? わかりやすく解説

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肉体の悪魔 (ラディゲ)

(Le Diable au corps (novel) から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/09/02 04:12 UTC 版)

肉体の悪魔
Le Diable au corps
刊行本
作者 レイモン・ラディゲ
フランス
言語 フランス語
ジャンル 長編小説
発表形態 書き下ろし
刊本情報
出版元 Bernard Grasset
出版年月日 1923年
日本語訳
訳者 波達夫
日本語訳刊行:アルス 1930年5月
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肉体の悪魔』(にくたいのあくま、Le Diable au corps )は、フランスの作家・レーモン・ラディゲ(Raymond Radiguet)の長編小説。原題は『魔に憑かれて』[1]。ラディゲが16歳から18歳の時に執筆された作品とされ[1]第一次世界大戦を背景に、放縦と無為に陥った少年と、出征中の夫がいる人妻との恋愛悲劇が冷徹で聡明な洞察力で描かれている[1]1923年に出版されたこの作品は、ラディゲの処女小説で代表作でもある。ベストセラーとなり、映画化もされている。

登場人物

  • 僕:語り手。15歳の学生。
  • マルト:年上の女性。
  • ジャック:マルトの婚約者、後に夫。

あらすじ

1917年第一次世界大戦の最中、「僕」は年上の女性マルトと恋に落ちた。マルトには出征中のジャックという婚約者がいて、間もなく2人は結婚したが、その時にはマルトのジャックに対する愛は冷めていた。夫が前線で戦っている間、「僕」とマルトは毎晩のように愛し合った。そんなある日、マルトが「僕」に妊娠したことを打ち明けた。

分析と解説

ラディゲの処女作であるが、出版の年の1923年末に彼は死んだ。ラディゲは登場人物も事件もすべてフィクションで自叙伝的小説ではないと「私の処女小説」(『ヌーヴェル・リテレール』1923年3月号掲載)という短文内で述べたが、自らの体験から生まれたものであることは否定せず、客観的に見ても自伝的要素が含まれていることは疑いの余地はないものである[1]

その明晰かつ分析的正確さの点で、スタンダールラファイエット夫人らの小説と比較される。

主な日本語訳版

映画化

脚注

  1. ^ a b c d 新庄嘉章「あとがき」(悪魔 1967, pp. 199–203)

参考文献

関連項目

外部リンク


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