Languages of Angolaとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > Languages of Angolaの意味・解説 

アンゴラの言語

(Languages of Angola から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/15 20:52 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動
アンゴラの言語
公用語 ポルトガル語
主な外国語 英語, フランス語

この項目では、アンゴラ言語について解説する。アンゴラは公用語であるポルトガル語と、アフリカ在来の国民言語の二言語使用の国家である[1]

ポルトガル語

ポルトガル語はポルトガル系アンゴラ人メスティーソムラート)の母語であるものの、大多数のアンゴラ人にとってはバントゥー系の言語が母語であり、1990年の推計ではポルトガル語を話すアンゴラ人は20%であった[2]

1921年にアンゴラ総督のノルトン・デ・マトシュは、法令第77号にて「原住民」へのキリスト教の布教に際して、ポルトガル語教育の義務化と外国語教育の禁止、及び「原住民」言語の使用を二義的なものに留める方針を定めた[3]。植民地時代に支配のための言語だったポルトガル語は、独立後アンゴラ人にとって公用語かつ学校教育における、母語以外の主要な外国語となった[4]。独立後一貫してアンゴラの政権与党だったアンゴラ解放人民運動=労働党は、1970年代後半から初等教育における国民言語(母語)とポルトガル語の二言語教育の必要性を訴えてきたが[5]、実際には教員や教育施設の不足のため、学校教育の現場ではポルトガル語のみによる教育がなされてきた[6]。2001年12月31日に定められた教育制度基本法では、学校教育はポルトガル語でなされることと、国家が国民言語、(linguas nacionais,国語)を支援すること、成人教育における国民言語の使用が認められた[7]

国民言語

言語学者であり、2005年にアンゴラ国民言語院(ILN)代表に就任したヴァトゥメーネ・クカンダの指揮によって国民統合の進展を図るために各国民言語の正書法の統一が進められ、2007年から一部地域でキコンゴ語キンブンドゥ語ウンブンドゥ語チョクウェ語ンガンゲーラ語フランス語版クワニャマ語ニャネカ語英語版[注釈 1]などの国民言語による初等教育が開始されている[8]

国民言語の一覧

脚注

[脚注の使い方]

注釈

  1. ^ a b ニャネカ語のロシア語表記はНьянекаであり、発音は「ンヤネカ」に近い。

出典

  1. ^ イレーネ・ゲーラ/有水訳(1993:85)
  2. ^ 寺尾(2009:44)
  3. ^ 寺尾(2009:41)
  4. ^ イレーネ・ゲーラ/有水訳(1993:79)
  5. ^ イレーネ・ゲーラ/有水訳(1993:80-81)
  6. ^ イレーネ・ゲーラ/有水訳(1993:76-80)
  7. ^ 寺尾(2009:51)
  8. ^ 寺尾(2009:52-53)
  9. ^ 寺尾(2009:44)
  10. ^ 寺尾(2009:45)
  11. ^ 寺尾(2009:45-46)
  12. ^ 寺尾(2009:46)

参考文献

外部リンク


「Languages of Angola」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

Languages of Angolaのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



Languages of Angolaのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのアンゴラの言語 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS