一柳 慧
チェロ奏者の父とピアノ教師の母の一人っ子として、神戸に生まれる。中学より平尾貴四男、池内友次郎に作曲を、原智恵子にピアノを師事。高校生の時、日本音楽コンクール作曲部門にて2度の優勝を果たし、注目を浴びる。19歳で渡米。ニューヨークのジュリアード音楽院にてパーシケッティに師事、クーセヴィツキー賞他受賞する。またこの時期に、アメリカ実験音楽の代表的作曲家ジョン・ケージと邂逅。その思想に決定的な影響を受ける。28歳で帰国後は、偶然性や図形楽譜による最先端の音楽を紹介。様々な分野に強い影響を与えた。その後、反復音楽や日本の伝統音楽等にも影響を受けた後、30代後半頃から「音楽の空間性」に着目した独自の作曲思想を展開。通常の五線記譜法にてオペラ、交響曲、室内楽、邦楽等、多岐に渡る作品を発表している。現在、(財)神奈川芸術文化財団、および古代復元楽器を中心としたアンサンブル「千年の響き」芸術監督。これまでに尾高賞4回、フランス文化勲章、毎日芸術賞、京都音楽大賞、サントリー音楽賞、紫綬褒章、旭日小綬章など受賞多数。
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