HD撮影、記録規格・記録媒体の多様化(2000年以降)
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2000年(平成12年)に日立から8cmDVDに記録する「DZ-MV100」が登場し各メーカーも追随して発売したがDVD規格の乱立や録画時間の短さなどからDV規格を凌ぐほど普及はしなかった。日立は2007年(平成19年)に8cmBDにHD記録するブルーレイカムコーダも発売している。 2000年代後半には旧来のビデオ方式であるSD(標準画質)から新世代のビデオ方式であるHD(ハイビジョン)への移行が進んだ。 DVテープを用いるHDV規格が作られ、民生用機のハイビジョン・カムコーダは、2003年(平成15年)に日本ビクターから720p規格(1280×720画素)の「GR-HD1」が登場、翌2004年(平成16年)にはSONYより1080i規格(1440×1080画素)の「HDR-FX1」が登場した。これらは片手持ちで撮影するには少々大きすぎるものではあったが、2005年(平成17年)に容易に片手持ちが可能なサイズの「HDR-HC1」が登場した。 2006年(平成18年)にはH.264方式で記録する、AVCHD規格を策定。HDV規格のMPEG-2より少ないデータ容量でHD映像を記録ができ、同時にHDDやメモリーカードに記録することが可能となり、記録規格や記録媒体は多様化していった。 2010年代に入ると、本体の小型化によりGoPro(ウェアラブル・デバイス)など、一部の目的に特化した製品や、3D動画や4K解像度撮影ができる家庭用カムコーダ等も登場した。 その一方で、デジタルカメラ(静止画撮影目的のスチールカメラ)やスマートフォン等の携帯端末でも急速な画質の向上によりHD動画撮影が可能となりカムコーダとほぼ遜色なく使えるようになってきているため、従来の動画撮影専用のカムコーダの出荷数は急激に減少している。
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